2015年10月

真田小僧

朝食:フレンチトースト 紅茶
昼食:セブンイレブンミールの二段のり弁当 あんころ餅 桃缶 コーヒー
夕食:水炊き鍋(鶏肉、白菜、春菊、椎茸、しらたき、豆腐を生姜搾ったポン酢で)

imagesDKNJD791 午前中、英国ドラマ「オックスフォードミステリー ルイス警部」を2本みて過ごす。途中うとうとしながらそれでもルイスとハサウエイのコンビの活躍は見慣れているからか安定感がある。なにかとふたりが通う川沿いのパブで飲むビールのおいしそうなこと。おもわずこちらのノドまで鳴ってしまう。早く飲めるようになりたい。

 昼は配達されたセブンイレブンの弁当ですませたが、フツーに美味しく感じた。シャワーを浴びて、ソファでシエスタ。起きてテレビを付けると、NHKで「27年度新人落語大賞」なる番組を放送していた。入門15年未満が参加資格という落語界の登竜門になる番組らしい。途中から見たので、選考の結果絞られた5人のうちの後半3人の演者の芸をみた。

095A3212_logo-thumb-451xauto-592873 久しぶりの落語だ。私的には柳亭小痴楽の「真田小僧」が勢いもあり、将来性も感じたりで1位に押したが惜しくも獲得点数では第2位だった。優勝した桂三ん吉の「愛宕山」は聴けなかったのでなんともいえないが、ときどきCDで聴いている古今亭志ん朝さんの「真田小僧」を久しぶりに聴いてみたくなった。


額装

朝食:フレンチトースト 紅茶
昼食:シメサバ なめ茸 スープ(コンビーフ、レタス) ご飯 ナタデココ コーヒー
夕食:ステーキ 焼きおにぎり2個 キムチ 杏仁豆腐 緑茶

E8UEG00Z 先日、ロフトに額装のためにもち込んだマリリン・モンロー(1926-1962)の写真ができあがってきた。包装を解くと、なかからイコン化されて見飽きた(アンディ・ウオーホルなどの作品に見られるように)手垢のついた感のある写真とちがったべつの表情をみせるマリリンがいた。マリリン・モンローについての著作もあるグロリア・スタイナムも言っているように、〈モンローは今も私たちの心を捉えて離さない。この本を書いている今でも、彼女はどんなスターや指導者や有名人よりよく知られている。なのになぜ軽く考えられがちなのか,不思議でならない〉と。同感だ。とはいうものの生きていれば現在89歳っていうことになるので、おばあちゃんになったマリリン・モンローを想像したいとは思わない。

 マンハッタンのど真ん中に位置する雑貨屋さん(店の名前は失念したが)で、数十枚の写真ポスターを昔買ったことがあった。もちろん、そのなかにマリリン・モンローの写真も数枚あったが、通い詰めたので店員とも顔なじみになって私の顔を見つけると、「ハイ、フレンド」と気安く声をかけてくれるようになった。ある日、中年の店員が倒れて救急車で運ばれていくのに遭遇した。担架に運ばれながら彼は私を見つけるといつものように、「ハイ、フレンド」と苦しそうな表情のなかから笑顔をみせた。訊けば心臓に問題があったそうだが、写真ポスターのことを考えていたら急にそんなことをおもいだした。

 そのときに求めた写真ポスターは、後日経営したショップで販売をしようと考えていたがスペースの問題やショップのカラーに合わないなどの理由で売らずじまいにおわった。いまでは押し入れにデッドストックとして仕舞ってあるが、リビングに合うものならとり出して額装しておきたいとも考える。上の写真はスティーブ・マックイーンが自宅の風呂で夫婦でくつろいでいる場面をジョン・ドミニスが撮ったものだ。題名は、〈Actor Steve McQueen and Wife Taking Sulfur Bath at Home 〉。

 浴槽の縁にワインを置いてシガレットをくゆらす裸の二人。リラックスムードが視ているこちら側にも伝わってくるめずらしい一枚だ。ニール・アダムス、アリ・マッグロー、バーバラ・ミンティと3度の結婚をしたので、一緒に入浴してくつろいでいる相手が何番目の奥さんなのかは後ろ姿なのでわからない。好きな作品、「ゲッタウエイ」で共演したアリ・マッグローならうれしい。額装込みで注文済みだ。


宅配弁当

朝食:シリアル(フルーツグラノラ) ヨーグルト 紅茶
昼食:鯖の煮物 ポテトサラダ 漬物 なめ茸 アイスティ(午後の紅茶)
夕食:皿うどん ナタデココ シュークリーム ローストピーナツ かりんとう コーヒー

無題 ちかくの公園を抜けてポストまで郵便物を運ぶ。公園の木々に曇天の空模様から弱々しく薄日が射している。まるでしばらくすればやってくるあの寒々しい冬の到来を告げているかのようだ。午前中、セブンイレブンミールのカタログから日替わりの弁当(月曜日から来週一週間分)を初めてネット注文した。昼ころに配達されるとあったが、味や分量などはこちらのテイストに合うのだろうか。期待半分、不安半分な気分だ。



ファイアーストーブ

朝食:フレンチトースト ヨーグルト 紅茶
昼食:きのこご飯 味噌汁(豆腐、春菊) キムチ 緑茶 院内のカフェで(イチゴミルクティ)
夕食:鶏唐揚げ ご飯 緑茶 串だんご(草餅、あんこ) カットメロン

DSC08542 昨夜冷蔵庫のなか(牛乳、卵、砂糖を溶かした溶液)に仕込んでおいたフレンチトーストをじっくりとカルピス無塩バターで焼く。仕上げにシナモンシュガーをたっぷりと振りかけた。冷蔵庫に保存しながら毎日少しずつトーストしていたパンだが、さすがに少々固くなってきたので、フレンチ風に仕上げてみたが、できたての熱々を口に頬張るとパリのカフェの味がした(かも)。が、満足だった。

 午前中、宅配便がアウトドア用に昨日注文しといたUNIFLAME のネイチャーストーブを配達してくれた。いままでスノーピークのファイアグリルを野外でずっと愛用していたのだが、昨日何気にネットをながめていたらこのネイチャーストーブなる焚き火用の新製品を見つけてしまったのだ。

DSC08547 明らかに衝動買いなのだが、使い勝手はよさそうだ。さっそくベランダで組み立ててみたがおもったより大きめだった。もっとコンパクトなものを想像していたのだが、上に置いた五徳をつかって料理をすることを考えるとこのくらいのサイズは必要かもしれない。燃料については、〈枯れ枝、木片、まつぼっくり、落葉のほかに、炭等も使用できます〉と説明がされている。なるほど、こりゃ少々習熟が必要だなと感じた。少年のころから青年時代、ボーイスカウト活動を通じて多くのキャンプを体験してきただけにこのストーブをみただけでその使い方が想像できる。

 スノーピークのファイアグリルのダイナミックさよりも、確かにコンパクトなぶん趣味性が高まっている気がする。着火する前に燃料のもとになる枯れ枝やまつぼっくりなどを充分に手元に用意をして、キャンプの夜長にチビチビと焚き火を愉しむのも悪くはない。直に地面に置いて火を起こすのならば現在愛用しているガダバウトチェアの位置は少々高くなるかもしれない。となると低いチェアも欲しいところだ。だったらファイア台を用意したらどうだろう。などと組み立てたネイチャーストーブを前にあれこれ場面を想像して楽しんだ。いずれにしても実際に使ってみなければこのストーブのよさを発見できないだろうし、キャンプ本番で楽しめないことなってしまう。天気のいいときにベランダで一人バーベキューでもして遊んでみよう。

 昼過ぎに病院へ。耳鼻咽喉の医師はカルテを診たのち、喉のあたりを超音波検査した。転移ですかと医師に訊くと関係ありません、小さい腫瘍がありますが問題はないでしょうと告げられた。ホッとした。チョイと具合が悪いと何でもかんでもそれッ、転移かと思ってしまうのも病人の立場からすれば当然なのかもしれないが、私の身体、そう心配したものでもない。念のため、来年の5月の外来の予約を入れておきますと医師に告げられて診察は終了。帰りにバスのタイミングが悪くて、時間調整のつもりで注文した院内カフェのアイスイチゴミルフィーユミルクティという長い名前の飲み物、メチャクチャおいしいと感じた。

秋の味覚

朝食:トースト(チーズ、ハム、マスタード) ヨーグルト 紅茶
昼食:焼ききのこのおろし和え(すだちを添えて) 炒飯 緑茶
夕食:助六寿司 キムチ 味噌汁 緑茶

DSC08538 秋の味覚、きのこが食べたくて椎茸、ぶなしめじ、舞茸の3種類を金網で焼いた。大根おろしにトリュフ醤油を合わせてその上に焼きたてのきのこをこんもりと盛った。すだちをたっぷりと絞ってかけて食べたが秋を感じる見事な逸品に仕上った。満足した。

 この時期に食べたいのは、きのこ類、秋刀魚、栗、牡蠣、銀杏、鍋物などだが、せいぜいいまのうちに食べておきたい。入院となるとまた例の病院食になってしまうので、食べられるものが食べられるときに出来るだけ食べておきたいとおもうからだ。明日は耳鼻科で診察。前回に診てもらった時に医師は、心配する症状ではないですと言っていたが、耳鼻科への通院は今回で終わりにしたい。


牡蠣鍋

朝食:トースト(レモンカード) 紅茶 (病院内のコンビニでコーヒー)
昼食:ケンタッキーフライドチキン(1ピース、フライドポテト、コーラ)) 銀だこ(ねぎだこ6個)
夕食:生牡蠣の寄せ鍋 緑茶 柿1個 レモンジュース

 9時半に病院へ術後の検診のため行く。血液検査、レントゲンをすませて、2時間待たされたのちに検診&抜糸。術後の経過も超順調でまったく問題がないとのこと。次回の検診のさい、今後の方針をたてたいといわれる。私がこの病院で診てもらっているのは、今日の肝胆膵外科のほかに胃腸外科、泌尿器科、耳鼻科などだが、けっこう病院通いも忙しいと感じるときもある。

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 鎌取駅前のスーパー「イオン」のフードコートでKFCをワンピースと、銀だこ6個。けっこうお腹がいっぱいになる。書店をチョイ見してから、食品売り場で夕食の鍋用に牡蠣などの生ものを買った。家について洗濯物を取り込んでからソファでシエスタ。

UCCL-9076 起きてから「HANNIBAL」のサウンドトラックを聴き込む。品のあるクラシックの重厚な音調に聴きほれる。7番目の「夜のフィレンツェ」を聴いていると魂を揺さぶられそうになる。とりこまれて、迷い込まないようにクラリスを相手にドレスアップしてディナーと洒落こみたいが、牡蠣の寄せ鍋ではそうもいかない。どうやら鍋ものはクラシックにはむかない。




クラシック音楽

朝食:シリアル(フルーツグラノラ) 牛乳 紅茶
昼食:カルビ肉の生姜焼き ご飯 キムチ コーヒー 紅茶
夕食:焼きそば 玉ねぎ炒め 緑茶

logo_top 昨夜、BSフジで偶然みた〈「辻井伸行×オーストリア」~音楽の都~ウイーンの心を震わせた瞬間〉がよかった。辻井の緊張感を感じる超絶技巧と、心に響くピアノの音が胸を打ち感動で涙があふれ出そうになってしまう。なんど素晴らしいとくりかえしても足りない気分だ。現在、クラシックピアノで聴きたいとおもう音楽家の数少ないひとりだ。いつ聴いても感動に包まれてしまう。 

 番組の解説によると、〈2015年5月、辻井伸行はついに“音楽家”としては初めてウィーンを訪れた。オーストリアの首都ウィーンは、音楽家にとって特別な街、クラシック音楽が盛んで音楽の都とも呼ばれている。

 辻井は後世の音楽家に影響を与えたベートーヴェン・モーツァルト・シューベルトが眠る中央墓地を訪れ、献花を行い偉大な音楽家たちと心を通わせる。ベートーヴェンが安らぎを求め、足しげく通った公園や彼が遺書を書いたと言われる家にも訪れる。ベートーヴェンが晩年苦悩して暮らしていたその場で静かに、美しくピアノを弾く。

 辻井は、「トーンキュンストラー管弦楽団」と共演するために、クラシック音楽の聖地『ムジークフェライン』へ向かう。ムジークフェラインは『黄金のホール』と呼ばれ、かつてはブラームスなど数々の有名音楽家が演奏をしてきた憧れの舞台。この舞台が、辻󠄀井伸行のウィーン・デビューとなった。
 
 指揮者は、辻井が幼い頃から固い絆で結ばれている佐渡裕。9月からトーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督に就任が決まり、就任前の定期演奏会の舞台にソリストとして辻井を招いたのだ。2人は、それぞれの特別な想いを胸に音楽を奏でる。「プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番」、音楽に厳しいウィーンの人々の拍手が鳴り止まなかった。それは、本当に奇蹟的であり、心が震えるほどの音楽だったからだ。

 その演奏に心打たれたある男から「是非、私の村に招待したい」と言われた。ウィーンを取り囲むニーダーエースターライヒ州にあるピッテン村の村長だった。日本のテレビが初めて入るピッテン村。小さいながらも音楽を本当に愛する村は、村をあげて辻井を歓迎する。吹奏楽団が出迎え、辻井は村人たちと手をとりダンスを踊る。そして、旅の最後に訪れた美しい教会では、村人たちからの思いがけないサプライズが・・・。感動の奇跡のドキュメンタリーをお届けする。〉

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 会場は私もかって訪れたこと(2006年7月)がある。あたりまえだが、ウイーンでは音楽を市民が楽しもうという環境が整えられていて、毎晩どこかで音楽会が開催されているし、市民レベルの音楽会なども盛んだ。日本のテレビ、もっとこういう番組を放映してほしい。辻井伸行、まるで自分の息子のようでかわいくて仕方がない。いつか生で聴いてみたい。

mv34079-l さて今日の午前中、やはりぐうぜん付けたテレビで、「マイ・ボディーガード」(2004年、主演デンセル・ワシントン)を放映していた。リアルタイムでもテレビ放映でもみているのだが共演のダコタ・ファニングの名演技に引きつけられてつい画面に見入ってしまった。途中、忙しいカメラワークに目がチカチカしたのと、ラストーシーンの不自然さにイマイチの感想だったが、観て損した気分ほどにはならなかった。


行動力

朝食:トースト(レモンカード) ヨーグルト 紅茶 MIYAKOSHIYAの焙煎豆でコーヒー
昼食:干瓢巻き こてっちゃん ポテトサラダ 柿 コーヒー
夕食:カップ麺(熊本とんこつらーめん) 緑茶

DSC08534 録画HDDをつけたまま、ソファの上で毛布をかけて終日寝たり起きたりとぐだぐだして過ごした。身体がだるい。読書する気分にもなれない。目を醒まそうとキッチンでコーヒーを淹れた。末弟にもらった宮越屋の焙煎豆をミルで挽いて淹れるのだが、美味しい。つかったコーヒーカップはタレントの梨花のプロデュースする猿楽町にある「グルグルリーファー」のものだが、サイズ感が手ごろでさいきんのお気に入りだ。こうしてときどきカップを変えてコーヒーを愉しんでいるが、気分転換にもなって正解だ。

 本は図書館で借りてきた一冊、「渡来の古代史」(上田正昭)を返却期限もあるのではやく読まなければならない。この本、副題に〈国のかたちをつくったのは誰か〉とあるが、目次には私の興味を引く内容が目白押しだ。なので読みたい気分は山々なれど、行動力がなかなか伴わない。さいきん、こんなケースが増えてきている。「いいのよ、ムリしないで。若いころ、Tさん充分働いたでしょ。もうオジイチャンなんだから気分がのらなければなにもしなくてゆっくりしていてネ」などと優しく声をかけてくれる誰か、いないものだろうか。いないか。
 

行列

朝食:トースト(ベーコン、チーズ、マスタード) ヨーグルト 紅茶
昼食:日本橋「伊勢定」のうな重 きも吸い スタバで(アイスココア)
夕食:旭川駅立売株式会社のまんざいどんの「蟹三昧」 梨 緑茶

410V630MhzL__AA160_ 肉体派女優=マリリン・モンロー=馬鹿、という図式が成立しやすいので、本を手にした写真にしてみた。マリリン・モンローは決して馬鹿ではない。発注して届けられていた、この一枚を額装してみようとそごうデパートのロフトへもち込んだ。ショップを経営しているころなら額縁のメーカーとも取引があったので格段に安価で発注できたのだが、いまさらそんなこと言ってもなんの意味もない。木製のアンティーク調(11200円)にしてみた。できあがったら居間の壁を飾りたい。

 昼前にお腹が減った。レストランフロアーのテナント、鰻の伊勢定で入院中あれほど食べたかった鰻重(梅3780円)を注文した。しばらくしてから焼きたてが運ばれてきた。鰻の品のいい香りが鼻腔を抜け、舌の上で柔らかな白身がホロリと溶けた。旨みと幸福感が口のなかいっぱいに広がった。一口ごとにゆっくりと味わって満足した。

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 満ち足りて店を出た。デパートの店内をあれこれ品定めしつつぶらぶらしていたら北海道展が催事フロアで開催されているではないか。さっそく立ち寄ってみた。おおッ、どれもこれも美味しそうなものが山ほどあふれている。客たちは自分のお目当ての店の前で行列をつくっている。そうだ、私も今夜の夕食をここで買っていこうではないかとばかりに眼を凝らしてみた。

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 あちこち眺めて観察してみたが、どうやら旭川駅立売りの海鮮弁当の行列が並び甲斐がありそうだ、と目星をつけた。さっそく並んだ。行列にならぶなんてとても珍しいことだが、お腹のモードが夕食は海鮮モードになってしまっているのでしかたがない。30分以上はそうして並んでいた。ウニや、イクラなどと混じった海鮮弁当もあったが、蟹だけの海鮮弁当をチョイスした。さあ、これで今夕の支度はできたぞとばかりに催事場を後にしたが、結構疲れを感じた。リハビリのつもりで久しぶりの外出になったが寄る年波には勝てないということか。階下のコーヒーショップ、スタバで小休憩をした。

 再度デパートにもどり、地下の食品街をチェックしたが買いたいものが目につかない。それより早く家に戻りたい気分が勝ってしまう。行きたいところはほかにもあったがムリはしない。千葉駅にむかった。結局、2時過ぎには家にもどった。ソファに横になったらあっという間にいつものシエスタが「お帰りなさい」とむかえにやってきた。小一時間眠った。

DSC08533 行列してまで求めた蟹三昧の海鮮弁当(1620円)。蟹が箱の外にまであふれている。いまから食べますよ(笑)。






変化

朝食:トースト(チーズ、ベーコン、マスタード) ヨーグルト 紅茶
昼食:パスタ(エイミーズのオーガニックパスタソース) マンゴージュース
夕食:牛タン塩焼き レモン 赤飯 なめ茸 ゆず大根 梨 アーモンドチョコレート

 まるで日々のルーティンワークのごとく、私がシエスタと呼んでいる眠気に昼ごろ誘われてしまう。疲れているはずもないのに一体どうしたことか。しかも以前のように読書のスピードがおもうようにはかどっていかない。小説は言語の芸術だ。同時にエンターティメントでもあるのだが、読み始めた本、「ハンニバル」も先行して映像をみての読み込みだけに面白さは間違いがないのにと思う。

images しかもあれもこれもなんでも詰め込んで、言語化している作品ではない。貧欲にもそんなことをすれば、逆になにも語りえない愚をもたらしてしまう。読んでいて、行間から見事に先行した映像がイメージを喚起させてくれる。愉しいのに、眠気がたってしまう。きっと身体が少しづつ変化をしているにちがいない。運動不足は否めないが、そろそろこの自身の身体の変化にも慣れていかなければならないのだろうと思う。明日あたり、どこかへチョイと出かけてみようかなとも考えている。

 そういえば先日近くのスーパーマーケットの駐車場で車のなかにいたAをみかけた。久しぶりにおしゃべりをした。「Tさん痩せたでしょ」と皆とおなじことを言った。ショートだが、ゆるいウエーブのかかった髪はこの季節の弱々しい陽射しをうけ、うっすらと赤みを帯びて輝いている。濃い睫毛に縁取られた大きな瞳は、光をうけてわずかに茶がかっている。鼻筋は細くすっと通り、肌は滑らかなクリームのようだった。

 あれは去年の夏のころだったか、私の家の壁にかかった鏡の前でAは大きく脇を開いてみせて、「ねぇ、匂いを嗅いでみて」と私に言った。そのすべすべした輝くような脇の下の匂いをおもいきり吸い込んだ。Aの言う通り、あるかなしかの微かな脇臭を私の鼻孔は探り当て、おもわずうっとりとした幸せな恍惚感に浸った。大らかで開放的なエロスに満ちたあの日々はまたやってくるのだろうか。駐車場にとめた車のなかで携帯をいじるAを見つめて、女は逞しいと眩しい気持ちでながめたのを憶えている。

 先週、Mから久しぶりに連絡があった。茂原に店を出すという。いいスポンサーでも見つかったのだろう。開店にまでこぎつければ上々だが、はたしてそううまくいくものだろうか。Mの性格を熟知するだけに話は半分で訊いておいた。今週来ると言っていたがまだ連絡もない。相変わらずだ。


アクセス数

朝食:トースト(ベーコン、マスタード、チーズ) ヨーグルト 紅茶
昼食:カツ丼 ポテトサラダ 柿1個 緑茶
夕食:助六寿司 キムチ アロエヨーグルト 緑茶

 さいきんは早起きが続く。だいたい7時前にはベッドから出て洗面をすませてしまう。ちょっと前のシルバー川柳ではないけれど、「起きたけど、寝るまでとくに用もなし」状態が続いてしまうが、本を読むなり、TVを付けるなりすればなんとなく時間を打っちゃることができる。幸せなんだろうか。

 病気のほうはあと一つの手術を残して完了する身体だが、最終的にはいつごろが治療完了になるのだろう。未定だ。来週、術後の経過を診る通院診察なので医師からくわしく訊いておきたいと思う。昼前後には一度眠くなるので、シエスタのつもりでソファに横になり毛布をかけて小一時間ほど仮眠をとるのが習慣になりつつある。早く起きるモティベーションはなんだろう。それは紅茶だ。ベッドのなかで早く美味しい紅茶が飲みたいという気持ちが私を早起きにむかわせる。なので、朝いちばんの美味しい紅茶の香りが原動力なのだ。我が単純さにあきれる。

 ところで理由は不明だが、さいきんこのブログのアクセス数がやたらと増えている。自分の、自分による、自分のための記録としての役割が第一のブログのつもりなのでチョッピリ気恥ずかしいような気分。

お気に入り作品

朝食:トースト(ベーコン、レタス、マスタード) ヨーグルト 紅茶
昼食:パスタ(をゆでてエイミーズのオーガニックパスタソースで) マンゴージュース
夕食:焼き肉(牛タン6枚、レモン汁、コチジャン、にんにく、レタス、キムチ) プーアール茶

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 好きな映画はなんどでもみる、くりかえし厭きずになんどでも。「ハンニバル」(2001年公開、監督リドリー・スコット)、一部グロテスクなところがあるので好き嫌いはあるかもしれないが、私にとってはお気に入り10指に入る作品だ。オープニングに低く流れる曲はベートーベンのアリアだが、シーンにピタリとはまりこんでいる曲のつかわれかたも気に入っている。録画を観終わってからさっそくアマゾンへ映画のサウンドトラックCDを発注した。みるたびに新たな発見がある。

 左の写真にみるレクター博士(アンソニー・ホプキンス)のバックに架かる橋がフィレンツェにある有名なヴェッキオ橋だ。多くの観光客は貴金属土産店でにぎわうこの橋の上で記念写真を撮る。私も2004年にこの橋で撮った写真がテーブルの写真立てに飾ってある。ルネッサンスが始まった記念すべき印象的な都市だが、映画のなかではさらに効果的につかわれている。映像も美しい。

 右の写真、FBIのクラリス特別捜査官(ジュリアン・ムーア)の銃傷を手当てしたレクター博士が、彼女のために用意したドレスがメチャクチャ似合ってるではないか。さり気ない伏線で示された通り靴はグッチが用意された。きっちりとエンドロールが消えるまで鑑賞した。そしてだいぶ前に買っておいたトマス・ハリスの原作上・下を書架からとりだした。いまから読むつもりだ。音楽も含めてこの作品、しゃぶり尽くすぞ(笑)。


早く起きた

朝食:トースト(レタス、ベーコン、マスタード) アロエヨーグルト 紅茶
昼食:ホットドッグ おにぎり1個 こてっちゃん パイナップルスライス マンゴージュース
夕食:焼肉弁当 漬物 プーアール茶

 朝6時半に起床したが、いつもよりかなり早い。PCをチェックする。You Tube でBGMの代わりにさいきんハマっている森昌子をずーっとながしておいた。1986年6月29日の歌舞伎座のファイナルコンサートだ。「越冬つばめ」でつい私もホロリとしてしまったが、この人20年たって離婚したが正解だったね。

4988113200479_1L PCのほうは私の好きなベトナム映画、「季節のなかで」をチェック。TSUTAYAの解説によると、〈べトナム出身のアメリカ人監督トニー・ブイが、ベトナムの都会に住む人々の個人的なエピソードを叙情的に綴ったヒューマン・ドラマで、サンダンス映画祭史上初のグランプリ、観客賞のダブル受賞となった作品。蓮摘みの少女と屋敷の主人で病に冒された詩人との心の交流。シクロの運転手と娼婦のある愛の形。都会の片隅で懸命に生きるストリートキッズ。戦争中にベトナム女性との間に生まれた娘を探す元米兵。現代のベトナムを舞台に、4つのストーリーが並行して語られていく。〉とあるが、ベトナム好きの方なら共感していただけるだろう、詩的で美しい作品だ。

 だいぶ以前、初めてベトナムにでかけるさいに参考になればと思ってみた映画だった。またみたい。そしてもう一本、「青いパパイヤの香り」という映画も私のお気に入りだ。やはり舞台はベトナム。

無題 ちょっと長くなるがこう解説している。〈1951年、平和な時代のサイゴンの一家に下働きの使用人として、あどけない10歳の少女ムイ(リュ・マン・サン)が雇われていく。その家庭は琵琶を弾く以外、何もしない父(トラン・ゴック・トゥルン)と家計を支え布地屋を営む母(トルゥオン・チー・ロック)、社会人となった長男チェン、中学生の次男ラム、小学生の三男坊ティンに祖母、そして長年この家に仕えている年寄りの女中ティー(グエン・アン・ホア)がいる。ティンはムイに朝が来ればまず葵を採り朝食の用意を始めることを教える。ティーはまたムイにこの家の一人娘トーが父の家でしている間に病死してしまったこと、それでも愚痴一つ言わない母について話して聞かせる。ある晩、長男の友人クェン(ヴァン・ホア・ホイ)が一家を訪れ、ムイは彼にひそかなあこがれを抱く。毎日を淡々と過ごす一家に再び暗い影が押し寄せる。トーの死以来、外出することのなかった父が家の有り金を全部持って出て行ってしまったのだ。祖母は母がいたらぬせいだと責め、涙を流す母をラムは、唇を噛みしめて見ていた。母は乏しい商いで細々と生活を支えた。ある夜遅く、帰宅した父が倒れているのをティーが発見する。父は命を断ち、それから10年が経つ。長男の嫁が来て、暇を出されたムイに母は自分の娘のために用意しておいた宝石とドレスを渡す。ムイは新進作曲家で長年憧れていたクェンの家に雇われる。そして彼もいつしかモダンな恋人よりムイに引かれるようになる。パパイヤの香りと共に美しく成長したムイはクェンの子を身ごもり幸せに暮らす。〉

 みたあとで心がほのぼのとなる映画だが、私の現在の録画HDDにははいっていない。以前は保存していたのだが、HDDが故障した際に消去されてしまったのだ。ひかりTVのどこかの局で再放送されたら録画しておきたい。そしてできることならまたゆっくりとベトナム旅行などを愉しみたいと思っている。はたしてそこまで体力は回復するのだろうか?頑張るぞ。

51LED0IJJvL__SX331_BO1,204,203,200_ 夕方になり、昨夜アマゾンへ注文しておいた本、「イギリス人アナリスト日本の国宝を守る」(デービッド・アトキンソン)が届けられた。BS日テレで日曜日の夜放送されている番組、「久米書店」をみていたら話題の一冊のなかで、著者を交えて新書版「イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」」が紹介されていたからだ。みていておもしろそうだと直感がしたので、発売中のこの紹介本と前作の二作を注文した。さっそく読み始めたが、直感も当たってなかなか面白そうな内容に満足する。まだ全部読了していないが、二冊ともにすぐに読んでしまいそうだ。ただし、付せんやマーカーや書き込みなどで汚してしまう予感もするが、それはそれで本としても著者としても望むところだろう。


ミニマリストになれない

朝食:トースト(イチゴジャム、バター、リンゴジャム) 紅茶
昼食:セブンイレブンの宅配(イクラのおにぎり1個、ハンバーグ) コーヒー 午後の紅茶
夕食:サーモン寿司8貫 漬物 紅茶

 今朝夢をみた。一昨日もみた。舞台は二日間ともに下北沢の親父のバーで、不思議なことだが私の年齢は現在形だが親父はまだ存命中なのだ。うすうす夢だとは気がついているのだが、あまりのなつかしさにそのまま夢のなかにしばらく迷い込んでいた。むかし懐かしい顔が(客だったり、ホステスだったり)、ちらほら垣間見えておもわずヤアー久しぶりと声を投げかけたくなってしまった。夢の内容はあまり憶えていない。でも、イヤな感じは起きてからもしなかったので、もしかしたら死後の世界ってこんなんかなと考えたりして、だったらけっこう楽しいんじゃないのかと感じた。

 昼に弟たち夫婦が4人で来訪した。もらったセブンイレブンのコーヒーがなにやらメチャクチャおいしいと感じる。おしゃべりに花が咲いた。病状の報告もふくめ話題は多岐にわたったが、もし死んだらいままで所有していた私物はどうなるのだろうという話になった。それぞれこだわりのあるモノであっても、他人には二束三文の価値すらないと映ってしまう。私の場合だったら、たとえなに気に壁に貼ってある絵や写真一枚であってもそれぞれにそのときどきの思い入れの一杯詰まったものなのだ。

51ZicSeGbZL__SX338_BO1,204,203,200_ とはいえ、やがて機会を見つけて少しづつ処分をしなければならなくなるだろう。前回の来訪時に末弟からもらった本、「ぼくたちに、もうモノは必要ない」(佐々木典士)にはサブタイトルに〈断捨離からミニマリストへ〉という副題がついている。そうだよね、覚悟はついているのだけれど、実態がまだ追いついていないのが私の現状だ。でもやがてやってくる決断と実行のときにはきっぱりと処分をしたいとは考えている。それまではもうしばらく、お気に入りにかこまれた生活を愉しんでいたいというのが私のホンネだ。まだミニマリストになる資格はない。


マンハッタンジャズめぐり

朝食:トースト(マスタード、チーズ、シャウエッセン) 紅茶
昼食:レタスサンドイッチ(セブンイレブンのネット宅配) アイスバー(白クマ君) 紅茶
夕食:焼肉弁当 西利の漬物 緑茶

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 曇天の空から絹糸のような細かな雨が降ってきている。ああ、今日は洗濯物は干せないなとベッドのなかでぐだぐだ思った。ネット宅配便の鳴らすチャイムをきっかけに起きることにした。さて、朝食をすませればもうすることがない。所在なく居間のTVチャンネルをつけた。録画HDDのなかから久しぶりに映画、「コットンクラブ」(1984年、フランシス・コッポラ監督)をチョイスした。私のお気に入りのダイアン・レインとリチャード・ギアが共演しているなつかしくもかわいいと感じさせる映画だ。

 解説では、〈組織の中でのし上がって行く若いギャングと、タップ・ダンサーの兄弟の二つの物語を描いた人間ドラマ。20年代から30年代にかけての禁酒法時代を背景に、実在の人物を多数モデルとしている。G・ハインズが鮮やかなタップを披露。〉とあるが、劇中たっぷりとジャズも聴けるし、このころのダイアン・レインもじつに魅力的だ。1965年生まれとあるから撮影時は19歳だっことになる。寡作な彼女の出演作品はほとんどみているが、最新作ももっとみたい。

 ところでだいぶ以前のことだが、ニューヨークにひとりで2週間ほど滞在したことがあった。ウィクリーマンションに拠点を構えて、いつものように昼夜の区別なくあちこちと歩き回ってマンハッタンの街歩きを満喫していた。ジャズクラブにも毎晩のように通った。ふと、ハーレムにあるジャズクラブで生演奏が聴きたくなって現地の日本人向け情報誌をしらべてみた。すると、「トミー冨田のハーレムジャズクラブめぐり」というおあつらえ向きの日本人ツアーを見つけた。さっそく申し込んで参加した。アポロ劇場のちかくの黒人料理店で食事をしてからツアーはスタートした。ハーレムのなかにある3店舗ほどのクラブをめぐったが、そしてもうジャズクラブの名前や出演者は忘れてしまったが、地元民たちのジャズ好きが発する熱い熱気をもろに感じて夢中になった。いい経験だった。

 今HPをのぞいてみたら、ハーレムのジャズツアーはもうやっていないようだったが、べつの企画でツアーをやっているようなのでマンハッタンの夜を所在なく過ごしてしまいそうなときはぜひこういうツアーを見つけて参加されることをおススメする。英語なんぞしゃべれなくたって一向にかまわない。思いがけない出会いなどがあったりして、けっこう現地発の日本語ツアーも楽しいですよ。

だるい

朝食:トースト(バター、苺ジャム) 紅茶
昼食:パック寿司をレモンしょう油で 柿二個 緑茶
夕食:ポテトサラダ サラダ(ハム、蒸した鶏肉、レタス) MIYAKOSHIYAのコーヒー2杯

 昨日みた映画、「メーッセージ・イン・ア・ボトル」の結末のつけ方をソファでうつらうつら考えた。そうだよな、ライフスタイルが違いすぎるふたりの恋の結末のつけ方はあれでいいいのだよな、とボンヤリ結論付けた。一体こいつの生活費はどうなってんだとギャレットについては思うし、テリーサについてもシカゴトリュビューン紙の調査員として成功しているのになにをいまさら遠距離恋愛でもないだろうしとネ。ひとはいくつになっても恋に恋をする(情熱?肉欲?)。そもそも他人に読まれて困ったり怒ったりする私的手紙などボトルに入れて海に流さないでくれよといいたい。でしょ。んなこと考えていたらブツブツと腹が立ってきたので、それをきっかけに昼をつくろうとキッチンへ立った。

thumb1 昼過ぎ、外は小雨が降っていて肌寒そうだ。身体がだるく感じる。ネット注文した雑誌をペラペラしてすごした。いつもの「&Premium 11」、「天然生活11月号」、「pen10/1」、「CREA11」などだ。ついでに末弟が先日買ってきてくれた宮越屋のコーヒー豆をミルで挽いて2杯用意した。そのせいか夜の寝つきが悪かったので今後は注意しようとおもった。







秋蕎麦

朝食:柿 巨峰 紅茶
昼食:秋野菜の天せいろ蕎麦
夕食:枝豆 西利の漬物(白菜) 緑茶

DSC08522 秋晴れの気持ちのいい一日だ。昼前に、約束通りAB君が車でむかえに来てくれる。今が旬の秋蕎麦はおゆみ野の「わび介」で。久しぶりの手打蕎麦の味を堪能する。なつかしい昔話に盛り上ってあれこれと話に花が咲いた。私たちは自身が選択した仕事に間違いはなかったと再確認をした。どうであれ現在まがりなりにもこうしてご飯が食べていけるのも、失敗や裏切りにもたくさんあったが、あのころの経験と学びがあればこそなのだから。きのこをふくむ秋野菜のてんぷら、美味しかった。蕎麦湯をお代わりしてこころもお腹もいっぱいになった。快気祝いということでAB君に御馳走になった。

 家まで送ってもらってから、最近習慣になりつつある午睡をソファに横になってうつらうつらと。小一時間ほど眠っただろうか、テレビをつけて、録画しておいた米ドラマ、「HOME LAND#2」をみた。再見だが大半の部分は忘れているのでグリコどころか一粒でなんども美味しい。1話のなかに3から4くらいのドラマが凝縮されて詰め込まれていているので画面から眼が離せない。プライムタイム・エミー賞、全米映画俳優組合賞女優賞、ゴールデングローブ受賞など多数とネットに紹介されていたがさもありなんと納得する。

61IX1f74bLL キャリーが副大統領候補の別荘の森のなかでブロディと情報交換の場面。みていて日本人とのメンタリティとピタリと合致するあたりはうなってしまう。8年間のバクダッドの捕虜生活中拷問によって受けた傷跡を隠すように夜中一人でプールで泳ぐブロディ。だいぶ前にグアムのホテルに真夜中便でついてチェックインをすませるとそのまま無人のプールで一人泳いだときの開放感をおもいだした。もちろん、ブロディのそれとはまるで違うのだが、それまで身にまとわりつていた汗ばんだ身心の汚れまでもが洗い流された気がして生き返ったかのようだった。そんなことをおもいだした。そうそう、失礼な話だが一緒に行った同伴者のことは不思議なことにまったく記憶にない。

 ちなみにブロディを演じた、ダミアン・ルイスという役者はどうにも好きになれない。そう感じさせるのはキャスティングの妙なのだろう。で、夜になりバラエティのバカ騒ぎににも厭きたので録画DVDをもう一本みた。ヒット作なのでご覧になったかたも多いだろう。1999年公開の、「メッセージ・イン・ア・ボトル」だ。解説には、〈シカゴの新聞社で調査員として働くテリーサ(ロビン・ライト・ペン)は、休暇中の海岸でビン入りの手紙を拾う。そこに書かれていたのは、いまは亡き妻に贈られた愛のメッセージ。さまざまな手がかりからビンを流したと思われる男性をつきとめたテリーサは、彼ギャレット(ケビン・コスナー)を訪ねてノースカロライナへ。手紙を見て来たことを切り出せないまま、ギャレットと愛を深めていく。しかし、ついにギャレットが手紙の件を知ってしまう日が来た……〉とある。

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 美しい海岸の景色、ギャレットの海辺の小屋と、テリーサのシカゴの自宅のインテリアが申し分なく素晴らしい。こりゃケビン・コスナーのための映画か?と思わんばかりのストーリー展開を差し引いても文句のつけようがないほどインテリアは秀逸。ただし内容を一言で云わせてもらえば、死んだ妻のことをいつまでも引きずっている女々しいバカ男の物語であまりにも陳腐。これだからケビン・コスナーの映画は嫌いなのだ。 


朝食:トースト(レタス、茹でたシャウエッセン) シャインマスカット 紅茶
昼食:緑のたぬき 柿 西利の漬物 緑茶
夕食:巨峰 緑茶

 めずらしく軽い吐き気を感じる。午前中にもかかわらずソファでそのまま2時間ほど寝てしまう。術後の傷跡がいたむ。腹帯はそのまま一日中着装しておく。けっして体調がいいとはいえない。食欲もイマイチだ。一昨日来訪した末弟が水上温泉に一人旅に出かけてくると言っていた。以前にも行って気に入った旅館らしくて、兄貴が元気になったら招待するよとなんどか言われていたところだ。紅葉は楽しめただろうか。

 昼過ぎにAB君から電話があり、退院したなら明日一緒に秋そばを食べに行きましょうよと誘われる。そうか、気分転換にそれもいいかなとOKした。そういえば、弟がもってきてくれたセブンイレブンの「セブンミール」という宅配サービスで試しに牛肉弁当1個を先日注文してみた。ご注文500円からお届け無料とあったがそのとおりだった。会員登録を済ませたのでときどき利用したい。

入院生活

朝食:トースト(バター、苺ジャム) パイナップルスライス 紅茶
昼食:豚骨らーめーん(コンビニ) アロエヨーグルト 抹茶カフェラテ
夕食:巨峰 緑茶

 前回の入院中、私の再々入院を知って以前お世話になった4階の胃腸外科の看護師さんの二人が7階の私の病床に訪ねてくれた。思いがけなかったのでうれしかった。密かに4階の美人看護師ツートップと呼んでいたのでベッドの周りは花が咲いたかのようだった。黒目がちのA嬢とはプライベートにわたっても突っ込んだ話をした。B嬢はそのほれぼれする端正な美しい横顔がじつに魅力的だ。温湯で私の身体の下を洗ってくれるさいにみせる横顔は神々しいオーラすら感じてしまう。きっとそのときの私の表情には恍惚感があふれていたにちがいない。

 もちろん、A嬢、B嬢にかぎらないがいつもながら感じることは、彼女たちは入院患者にとって神とも呼べる存在だと感じている。イヤな顔一つ見せずに患者の無理難題をふくむリクエストに必死にこたえていく姿はすばらしい。診療科目や個人差によって多少の違いはあるが、おおまか私などにはとうていマネのできない神業だと映ってしまう。

 今回も、若い看護師さんがTさんシャーワーに入りますか?と訊ねてきた。うーん、どうしようかとしばし逡巡していると、看護師さんは「私も一緒に入りますから」となんともいえぬ艶めかしいことをいうではないか。それを訊いて私は吹きだしてしまった。もちろん、私の早とちりなのだが入院生活もこうしてみると味気のないことばかりではない。

 今回の手術、説明会と立ち合いは前回同様元妻にお願いをした。離婚時、調停をとおしてきちんとした対応をしておいたこともよかったのかもしれなかった。息子の消息を通じてときどきの会話も功を奏していたのも正解だったのだろう。私たちは離婚前と変わらぬ態度と会話が続き、元妻との会話はたのしいと感じている。

 また今回の入院中も、末弟夫婦がかなりの頻度で来訪をしてくれる。毎度のことだが、世話になりっ放しだ。多謝、としか言いようがない。


退院翌朝

朝食:トースト(バター、苺ジャム、リンゴジャム) 紅茶
昼食:海鮮巻き寿司 西利の漬物 緑茶
夕食:フライ(鯵、烏賊) 柿 巨峰

 身も心もとろけるかのような完璧な寝心地。朝、起きようか、二度寝しようかベッドのぬくもりのなかでグダグダとしばらく思い悩む。そうだ、9月の23日に入院して、手術が29日。そして昨日退院したのだ。今回は16日間の入院生活だった。もう手術をともなう入院生活の経験も4回目だ。今朝、久しぶりの我が家のベッドの寝覚めだ。それにしても自宅の寝環境がこれほど素晴らしいことを発見したのはチョイとした驚きだ。我が8畳の寝室の寝心地?文句のつけようがない。ダブルベッドだが、まず、マットの固さはシモンズの独立コイル式のハードタイプを、10年ほど以前に過去の経験を踏まえて厳選&熟選して買った。このマットに文句を言った女性はいままで一人もいない。のみならず、音量を絞ったガムラン音楽をBGMにオイルマッサージを施せば、例外なく快楽の淵から恍惚と睡魔の奥底に瞬時に引きずり込まれてしまう。

 枕はいままでいろいろと試した結果、現在は低反発のタイプにしているがとりあえず満足している。羽毛布団は二枚張り合わせタイプのものを20年以上はつかっているが、もうこれは手放せない。私は厳冬のオートキャンプにもこれを持っていき、秘密にしているキャンプ場に真夜中に到着したとしても、立てたテントのなかにこれをセットしてタオル片手にそのまま素っ裸で川原の無人無料の温泉に飛び込む。湯のなかから首だけ出して満天の星空を飽きるまでながめ、充分身体を温めたらバスタオルで身体を拭きながらワーッワーッキャーッキャーッ叫びながら素っ裸のままテントにもぐりこむ。もちろん、彼女と一緒にですよ。一人だったらそんなことはしない。

 寝室の空調は今年買いかえた。静かで思ったより安価だった。寝る前は暖房モードにしてあるが、布団のなかに入ると除湿モードに切り替える。これで一晩中快適なジャストな空調を部屋のなかを満たしてくれる。申し分ない。

 熟睡してスッキリとした寝覚めのベッドから抜けだした。CD「SOMESHING COOL」(ジューン・クリスティ)をトレイに載せた。1曲目、SOMETHINGCOOLが流れる。そうだよなそんな気分だよなと心が華やいだ。そうだ、昼をすぎれば夕べネットスーパーで注文しておいた新鮮な食材も届けられるはずだ。そう思い、解凍しておいた食パンを厚切りにトーストしてバターとジャムをつけて食べた。あたり前だが病院で食べる食事とまったくちがう。こうなりゃ病床であれほど食べたかったウナギのかば焼きも好きな時に食べられる。ちかいうちに行くぞ、まってろよ(笑)。

 今回もちこんだ本は、「足利義政」(ドナルド・キーン)の一冊。帯にこうある。〈一人の無能な将軍が恣につくりあげた文化がその後の日本人すべての美意識を決定つけた・著者が半世紀にわたって深く感心をもちつづけてきた東山文化。それはどのようにして生まれてきたのかを愛着を込めて描く〉と。過去、銀閣寺、東求堂も何回か訪れたが、こんどはしばらく腰を落ち着けて今までの興味の蓄積の探訪を果たしたいと思っている。来年になるけど。

 下は昨日の退院日の二日間過ごした個室の風景。静かで快適だった。

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