これは日本のなかには5056か所、千葉県は97か所あって、設置間隔が8kmとなっている。夢中で地図と睨めっこしてたら疲れた。買い物ついでに一番近い三角点に行ってみようと思いたった。過去に三角点はいくつか見ている。ハイキングや登山、釣りの途中だったりしたが、今まであまり関心をもって眺めるようなことはなかった。ここから一番近い三角点はK'sデンキのある大膳野町だが、車で5分とかからない。しかもここはK'sデンキが移転の際に土地造成をして大膳野南貝塚という遺跡が発掘されたところだ。縄文時代前期集落、縄文時代後期貝層、縄文時代後期集落の埋設土器、埋葬人骨などが多数発掘された。
小高いところなので、一番高い所にたって周辺を眺めてみればなるほど、縄文時代は前方の村田川をふくめてすぐ近くまで海が入りこんでいたのだろうと容易に想像がつく。雨上がりのチョイとした晴れ間に車で向かったが、あいにく三角点のある場所は千葉県農業研究センター内にあるようで、立ち入り禁止の札がたっている。この場所の三角点はJPSによる場所情報コード(ucode)が埋め込まれているので見てみたかったのだ。では次に向うぞと、ちはら台一丁目付近の三角点へ地図をたよりにいってみる。着いてみると、ここはときどき散歩するかずさの道コースにある水の江公園だった。
さっそく公園内の小高い場所を探してみるが、三角点らしきものは見つからない。眼を皿のようにして地図と首っ引きで公園内をうろうろする。日曜日とあって子どもを遊ばせていた親たちはヘンなオヤジがうろついていると警戒をしただろうか。整備された公園の柵の外に竹やぶにまみれた小高い茂みがあった。「マムシに注意」と看板がたっているので、恐る恐る竹藪の奥へ続く小道に入り込んでみた。すると見つかった、一番高いと思われる場所に写真のように柱石が埋まっていた。小さな達成感(笑)を感じた。柱石の横側には三角としか読めなかったが、ちゃんと彫られていた。
デジに収めてから、公園から東南方面をながめてみた。48,2と地図上で表示されているこの三角点のある高台の公園からの眺めはやはり縄文時代は目の前が海だったのだろうとおもわせるに十分な眺望がひろがっていた。