朝食:ハーブパン ベーコンエッグ コロッケ コーンクリームスープ コーヒー
昼食:宅配のピザ シザースサラダ 野菜ジュース
夕食:インスタントやきそば
夜中2時半頃に、テントの生地を叩く雨の音で眼が覚める。テントのなかで聞く雨音は、ロマンチックで嫌いではない。タープの下にテントを張っているので、雨が漏る事もない。羽毛布団はぬくぬくと暖かくてほのぼのと幸せだ。そのまま眠りに落ちて再度目を醒ましたのが6時過ぎ。テントから出て小雨交じりの空を眺める。
朝食は昨夜の残りのコロッケを温めてベーコンエッグと一緒に頂く。昨日の朝食は、ヘミングウェイの小説“Big Two Hearted River”に出てくるニック・アダムズ風に気取って蕎麦粉のクレープを焼いたのだった。矢作本はこの小説をこう説明する。「この小説には、ただ釣りという行為しか描かれていない。若き小説家の分身が汽車を下り、川へ歩き、キャンプを張り、飯を食い、餌のバッタを捕り、釣りをする。それだけの行動を、執拗なまで精緻に書き込んでいる。行為と目に映るものの記述だけ、回想と呼べるようなものは、コーヒーを淹れながら思い出す、淹れ方を教えてくれた友人の消息くらいだ」と。
わたしも、ニック・アダムズものは大好きなのだ。たしか、ニックはこのときの第一日目は釣りをしないで料理に取り掛かるのだ。そのメニューが、蕎麦粉のパンケーキだったというわけで、青年の頃にこの小説を読んで、絶対にこのケーキを焼いてやると思ったものだった。以来、数回にわたりこのパンケーキを焼いて食べたがキャンプでは初めての経験。たしか、ニックは翌日パンケーキの残りを胸ポケットに入れて旅を続けたはずだ。一昨日の蕎麦屋で蕎麦粉を売っていたので思い出して作ってみたというわけ。
さて、5日間もなじんだテントサイトを撤収する。慣れた手つきだ、時間はかからない。8時にキャンプ場をチェックアウトする。渋滞を避けるためそのまま高速にて一路千葉を目指す。と、ナンのことはないノンストップで千葉に着く。10時。早いネ。
5日ぶりにテレビをつけるが面白くない。で、汚れ物を洗濯機に放り込み、キャンプ道具の手入れを済ませる。午後、店に行く。小雨が降っている。家に戻り外に出るのが億劫なので電話で宅配のピザを頼む。早い、不味い、高い。
そうそう、行きと帰りの車で聴いたCDは、立川志の輔を5枚と師匠の家元、立川談志のプレニアムベスト6枚で、落語漬けのドライブだった。
わたしが過ごした5日間のシャングリラ
昼食:宅配のピザ シザースサラダ 野菜ジュース
夕食:インスタントやきそば
夜中2時半頃に、テントの生地を叩く雨の音で眼が覚める。テントのなかで聞く雨音は、ロマンチックで嫌いではない。タープの下にテントを張っているので、雨が漏る事もない。羽毛布団はぬくぬくと暖かくてほのぼのと幸せだ。そのまま眠りに落ちて再度目を醒ましたのが6時過ぎ。テントから出て小雨交じりの空を眺める。
朝食は昨夜の残りのコロッケを温めてベーコンエッグと一緒に頂く。昨日の朝食は、ヘミングウェイの小説“Big Two Hearted River”に出てくるニック・アダムズ風に気取って蕎麦粉のクレープを焼いたのだった。矢作本はこの小説をこう説明する。「この小説には、ただ釣りという行為しか描かれていない。若き小説家の分身が汽車を下り、川へ歩き、キャンプを張り、飯を食い、餌のバッタを捕り、釣りをする。それだけの行動を、執拗なまで精緻に書き込んでいる。行為と目に映るものの記述だけ、回想と呼べるようなものは、コーヒーを淹れながら思い出す、淹れ方を教えてくれた友人の消息くらいだ」と。
わたしも、ニック・アダムズものは大好きなのだ。たしか、ニックはこのときの第一日目は釣りをしないで料理に取り掛かるのだ。そのメニューが、蕎麦粉のパンケーキだったというわけで、青年の頃にこの小説を読んで、絶対にこのケーキを焼いてやると思ったものだった。以来、数回にわたりこのパンケーキを焼いて食べたがキャンプでは初めての経験。たしか、ニックは翌日パンケーキの残りを胸ポケットに入れて旅を続けたはずだ。一昨日の蕎麦屋で蕎麦粉を売っていたので思い出して作ってみたというわけ。
さて、5日間もなじんだテントサイトを撤収する。慣れた手つきだ、時間はかからない。8時にキャンプ場をチェックアウトする。渋滞を避けるためそのまま高速にて一路千葉を目指す。と、ナンのことはないノンストップで千葉に着く。10時。早いネ。
5日ぶりにテレビをつけるが面白くない。で、汚れ物を洗濯機に放り込み、キャンプ道具の手入れを済ませる。午後、店に行く。小雨が降っている。家に戻り外に出るのが億劫なので電話で宅配のピザを頼む。早い、不味い、高い。
そうそう、行きと帰りの車で聴いたCDは、立川志の輔を5枚と師匠の家元、立川談志のプレニアムベスト6枚で、落語漬けのドライブだった。
わたしが過ごした5日間のシャングリラ