2004年08月

永遠の愛に生きて

朝食:レーズンパン(フーケのプラムジャムと) 茹でソーセージ 目玉焼き 紅茶
昼食:カップヌードル おにぎり一個 焼き芋菓子2個
夕食:鯖寿司 鯖塩焼き 胡瓜の漬物 味噌汁(豆腐、若布、葱)

 どうにも夜中の一時半ころに起きてしまう。直らない時差ぼけ。仕方なく居間で本でも読もうと思ったが、テレビをつけるとスカパーで、「永遠の愛に生きて」を上映している。アンソニー・ホプキンスとデブラ・ウインガーの出演だが二人のファンである私は本よりも映画を観ることにした。

 「ナルニア国ものがたり」などで知られる童話作家C・Sルイスの物語。彼はオックスフォードで文学を講じ、また、キリスト教研究でも名高い、現代の賢者とも呼べる高潔な人物。象牙の塔にこもり、退役軍人の兄と二人暮らしの彼は、女性とほとんど没交渉の生活を送っていた。ある日、彼のファンだというアメリカの女性詩人ジョイ・グレシャムの訪問を受け、彼はそのおおらかで自立した意識に戸惑いつつも次第に彼女に魅かれていく」

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 イギリスの美しい風景をバックに、オックスフォード大の内部が舞台に繰り広げられ興味深い。ストーリーはホプキンス演じる堅物教授が紆余曲折ありながらジョイと結ばれていく様と、彼女の死により今までの象牙の塔にこもっていた自分が本当の(あるいは現実の)愛に目覚めていくという過程を描いたもの。生きるとは、愛とは、神とは、人生とは何かということを観ている観客とともに考えさせる映画。

 死を前にしていうジョイの言葉、「こんなに愛していいの?後がつらいのに」に泣ける。残された息子と教授が屋根裏部屋で、悲しみにくれて二人で号泣する場面になるとついに観ているこちらの涙腺もあふれ出す。「経験とは残忍な試練だ。そのことによって人は成長する」のセリフもいい。とくにラストのシーンが美しく感動的だ。

 ジョイを演じているデブラ・ウインガーは少し前に「デブラ・ウインガーを探して」というインタビューだけの映画のヒットで再度クローズアップされた。私は白人優先思想の団体KKKを描いた、「背信の日々」、ロバート・レッドフォードと共演した「夜霧のマンハッタン」、シャーリー・マックレーンとの「愛と追憶の日々」などにでていた彼女が好きで本来ならもっと映画にでてもらいたい女優さんのひとり。突然彼女がスクリーンから姿を消した理由は、「デブラ・ウインガーを探して」のなかに詳しい。

 追記:現在は朝の5時です。さっき朝食を作って食べたので昼前にはお腹が減りそう。もう寝られないのでこのまま会社に行くことにする。ホントこの時差ぼけいつまで続くことやら・・・。

お籠り

朝食:ミニサンドイッチ ソーセージパン 紅茶
昼食:焼肉(カルビ、タン塩、生レバー、ナムル) 生ビール
夕食:チーズパン

 雨が降っている一日。休養のためと称して一日家のなかにいることにした。夜になり、店を閉めに行くまでめずらしくお籠り状態だ。昼だけ階下の焼き肉屋で食事。午後はスカパーでオカルト映画。一日中家にいるなんて一年に一回あるかないかの珍事だが、たまにはいいもんだと思った。

本当のハワイ

朝食:チーズ蒸しパン 紅茶
昼食:おにぎり2個 味噌汁(なめこ) 白菜の漬物
夕食:「神田藪」で天ぷらともり蕎麦 「竹むら」で田舎汁粉

 昨夜の映画続きだが、結局あの少年少女たちはやがてイーサン・ホークとグウイネス・バルトロウが演じるまでに成長する。音楽がいいのと、主演のグウイネス・バルトロウの美しさが際だっている。原作は「クリスマスキャロル」や「二都物語」のチャールズ・ディケンズだ。ラストのイーサン・ホーク演じるフィンの「二人は出会ったときからこうなるように決まっていた」という言葉に納得。運命だったというわけなのだ。

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 さて、あいかわらず時差ぼけは解消しない。今朝も真夜中の一時半ころに起きてしまい眠れない。仕方がないので本でも読もうと思い、先日買った「反省文ハワイ」を読み始めるが、なかなか面白い。単なるタレント本とは違いここまで取材して書いていくのは山口智子もたいへんな作業だっただろうなと感じさせる。ただ、文章は上手だけれども書き方や考え方がA型っぽい。っていうとナニそれ、と山口智子に叱られそうだが、理由は上手く言えないがたぶん家かなんかでエコロジーなことしてるんだろうなー、と思わせる。

 私もいくどとなくハワイを訪れているが、なるほどこういう見方はいままでしていなかった。目が洗われる思いだ。この次にハワイを訪れるときは違った目でハワイを見つめ、体験することだろう。

 蛇足:彼女のさり気ない気迫も伝わりました。嫌味ではなくね。わかりますよ、日本の若い女が次から次へとわーわーキャーキャー押しかけてやれヴィトンだグッチだシャネルだと買い物三昧。一緒に連れて歩いているのが、下半身だけは突っ張っているがこれまた薄ボンヤリした顔して英語もろくに話せないバカ男たち(イエ、あなたのことではありません)。高級ホテルに泊まりワイキキをわが物顔に歩いている。よくそんな金があるなと思うが、まっアタマ空っぽな分、罪がないといえば罪がない。ホント無邪気過ぎませんか?

 もちろん、そんな若者ばかりじゃないことは知ってるつもりですが、つい目立つのはそういうバカップルっていうんですか?そういう人たちなんですね(エラそうにすいません)。

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物忘れ?

朝食:トースト 蜂蜜 サラダ ヨーグルト パイナップル 紅茶
昼食:ミニ天丼ともり蕎麦
夕食:ビーフン炒め 籠清の揚げかまぼこ 焙じ茶

 イヤーッ、驚いた。店にでてから家に戻る途中銀行のディスペンサーによって通帳の記帳をすませる。家に戻ってからいつも持っている手提げかばんがない。なかには携帯電話、伝票、銀行の通帳数冊、請求書、書類等が入っている。さっきのディスペンサーのなかに違いないと思い慌てて駆けつけるが中に数人の客がいたのだが私のバッグは見当たらない。さあ、困った。警察に紛失届と、請求書の再発行をお願いしないといけない。しかも自分でしでかしたこととはいえなんとも間が抜けている。こんなミスを犯すなんて自分が信じられない。

 でもちょっと待てよ、もしかして駐車場によったかな?(まったく記憶にないが)でも、念のために駐車場に行ってみようかと思い車のなかをのぞくと、なんと助手席にちゃんとかばんが置いてあるではないか。この瞬間だね、自分が信じられなくなるのは。いやだねぇ、ボケたか?こんなこと今までになかったことだ。

 よく何かを取りに別な部屋に行って、はて自分はナニを取りにこの部屋に来たんだっけ?などということはある。そういう場合には元にいた場所に戻れば、ああそうだったと思いだしてすっきりする。だが今日の場合はまったく違う。ナニが困るって自分が信じられないことくらい困ることないよね。そう考えるとマジ、ビビる。

 会社が終わり、店に顔を出す前に先日の泌尿器科に行き血液検査の結果を聞く。たいしたことはないということで前立腺の心配も消えた。しかし、少しは心配なので炎症に効く薬を2週間分出してもらう。店に行くとイギリスのシッパーから電話で先日の購入品で不明のものがあったのでそのことについて質問があった。現地で購入した品物にたいして、一つ一つ写真を撮っていないので記入した書類と現品との不一致は帰ってきてしまった現在ではわからない、と説明するとわかりました、大丈夫ですとの返事が返ってきた。

 家に戻るとスカパーで、「大いなる遺産」という映画を上映していた。ついおもしろそうで、見入ってしまう。ロバート・デニーロが囚人役ででているが相手役の少年(フィン)がかわいい、というよりセクシーですらある。相手役のステイラと水飲み場で初めてキスするが、官能的でオトナ顔負け。

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疲れもとれて

 今朝も4時に起きてしまう。テレビをつけるとオリンピック場面が映るので、OFして再度眠ろうとするのだがどうやら眠れそうにもない。しかたなくベッドから抜けだし朝食の支度をする。紅茶がおいしくて3杯くらいを飲んでしまう。早めに会社に行って仕事をする。

 終日会社にいて、人と会い、電話をとり、弁当を食べ、また仕事をする。夕方ソファで横になり少し寝る。疲れが少しとれた気がする。今夜も遅くまで起きて、あした又早く起きてしまうのだろうか、時差ぼけとはまことに厄介なものだ。自分の身体を自分で管理できない。

日本の食材

朝食:トースト 蜂蜜 ハムサラダ ヨーグルト 紅茶
昼食:タンメン
夕食:五目ちらし 茎若布 花らっきょ 白菜の漬物 玄米茶

 朝食を食べながら思ったのだけれど、日本の食材ってどうしてこんなにすぐれているのか?たとえば今朝のサラダに使ったハムはとてもおいしい。パッケージに「特選ロースハム鎌倉」とあるけれど、これが近所のありふれたスーパーで簡単に手に入る。それを新鮮なレタスと胡瓜と一緒に胡麻ドレッシングで和えて食べるのだが、冷やしてシャキッとしたレタスの食感、香り立つ厚めのハムの歯ごたえ、ドレッシングの旨みが一体となってこのレベルが味わえるのは日本ならではのことだと思う。

 もしこれが帰国しないでヨーロッパでそのまま旅行を続けていたら、と仮定してみるとたぶん今朝もホテルのレストランでパンとハム、ソーセージ、玉子、マッシュルームなどのソテーしたものが供されるのだろう。そう考えると日本で暮らしている幸せというものをもっと普段から意識してもいいと思った。

 イギリス生活が長い人であの味が好きだという方もいるそうだが、朝食に供されるあのソーセージは毎日食べるほどおいしくはない。悪口ではないのですが、そのソーセージには小麦粉がだいぶ(というか、ほとんど)入っていて噛むとモチモチしていて私の好きなパキッと歯応えのある日本のソーセージとは似て非なるものだ。なぜかイギリス人はあれが好きなんだそうで、なるほど子供時代から食べ続けていれば好きになるのかもしれないが、ちょっと理解不能だ。まっ、たしかにわれわれが口にして美味しいと感じる納豆だとか、生玉子だとか、塩辛だとかもイギリス人からすればトンでもない食べ物ということになるだろうと想像はできる。

 だから食の嗜好とは育った国の文化で、それぞれが違っていいものだということになるのだが。それにしても、いやそれだからこそ、この世界の豊かな恵みに感謝しようと思うのは当然なことなんだろう。朝のハムの話からチョイと大げさになってしまったが、そんなことを感じた。

 夜、社員が退出して最後に私がシャッターをしめて会社をでる。車で家にむかう。20分ほどで家の駐車場に着き、3階のわが家にいったん荷物を置きにもどる。朝干しておいたベランダの洗濯物をとり込み、目と鼻の先の店にむかう。店のスタッフが私に今日の報告をあれこれしてくれて8時になってこんどは店のシャッターを降ろす。スタッフがその間にレジを閉めて8時半に一緒に店をでる。信号の角でスタッフと別れて銀行のディスペンサーに本日の売上金を入金する。これがほぼ毎日の私のルーチンワークだ。

 その後、夕食の食材を買おうと思い駅前のスーパーへ向うが、その前に本屋をのぞく。休み中のたまった新聞を今日読んでいたら山口智子の二冊目の本の書評が好意的に紹介されていたので興味を持った。「反省文 ハワイ」を購入する。同時に雑誌も数冊購入する。「婦人画報」、「ミスターパートナー」、「FIGARO」、「天然生活」、「花時間」、「いい旅見つけた」、「大人のウオーカー」、「M」の8冊。このうち「ミスターパートナー」は当然といえるが、「婦人画報」と「FIGARO」はイギリス大特集でしかも「FIGARO」はヴァージニア・ウルフを取りあげていて「MONK'S HOUSE」まで詳しく紹介してる。もっとも切り口はファッションがメインの若い女性の情報雑誌なのでコピーにこうある。「第2のV・ウルフを探しに、現代のブルムズ・ベリー地区へ」だって、いるか?そんなやつ。

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 ウルフといえば、先日訪れたバースで入ったサーモンのおいしかったカフェで読んだイギリスの新聞「ガーディアン」の特集版に、失われていたウルフの短編が最近発見されたと書かれていた。大きな写真入りで。朝のカフェの客は一様に新聞に目を通して、イギリスでは日常なのだなこれがと思わせる。前日モンクハウスに立ち寄ってきたばかりだったのでタイムリーだった。それにしてもイギリスの新聞は厚みがすごい。折り込みチラシはないのだが、厚さは日本の新聞の3倍はゆうにあろうかと思われる。それをこちらの人たちはじっくりと時間をかけて読むのが好きなんだそうで、だから新聞は厚みのあるほうが良いといことらしい。しかも読んでいる新聞の種類によってその人の階級がわかったりするらしい。一億総中流感覚の日本人と違い、クラスのある国なのだここは。

 久しぶりに玄米茶を煎れてみるとなつかしい香りがする。まだ大学生だったころ(私は日大の商学部)、下北沢にある親父の店でアルバイトをしていた関係上帰りが遅くなるので朝、学校に遅刻をしないように学部のあった小田急線の祖師谷大蔵にアパートを借りていた。階下に住んでいた銀座に勤めていた水商売の夫婦ものがときどき麻雀を誘いに来る。たいていは夜中で、私もつきあえる時間帯なのでよく一緒に卓を囲んだ。そのときにそこの奥さんがかならず玄米茶をだしてくれたのだ。だからこの香りをかぐと青春真っただ中だった当時をなつかしく思い出してしまうのだ。

時差ぼけ

朝食:トースト、蜂蜜、ハムエッグ、レタス、紅茶、プラム2個
昼食:免許センターでカレーライス
夕食:辰巳屋の醤油ラーメンと餃子

 時差ボケがひどい。朝4時には目を覚ましてしかもぜんぜん眠くない。仕方がないので居間でテレビをつけてぼーっとオリンピックの日本人メダルラッシュの様子を観る。どうやらお腹が減ってきたので朝食をつくる。

 免許更新のために8時前には家をでる。講習中に眠くなるが何とか眠ることなく講師の話をきく。もちろん、講習の中身は頭に入っていない。一日の講習だったのでかなり疲れた。仕事のほうがよほどラクと感じた。

成田へ

朝食:機内食(中華焼きそば、野菜、コーヒー)
昼食:機内食(ビーフ、茹で野菜、ヨーグルト、コーヒー)
夕食:ご飯 刺身盛り合わせ 秋刀魚の塩焼き 味噌汁 白菜の漬物

 飛行機を乗り継いで成田空港に到着したのが午後2時半頃。別送品の手続きを済ませて税関を出ると、息子がタバコを吸いに急いで出口に向かう。わたしは吸わないが喫煙する人のロスタイムを考えるとホント、無駄に思える。やめるきっかけがあったら喫煙の習慣は止めた方が本人と周囲の人のためだと思う。

 借りた携帯電話(NTTのワールドウォーカー)を返却して、空港バスにて稲毛海岸まで行く。そこからタクシーで家にいったん帰る。部屋に入ると、かなり空気が澱んでいるので窓を全開し、ベランダの植木に水を遣る。部屋で一服した息子をわたしは自分の車で彼の家まで送る。息子も明日から学校なのだ。疲れていたので店には行かずに戻る途中のスーパーで買った食材で夕食を作る。当たり前だがやはり人の子、上記にあるように純和風食をつくり、パクつく。うーん、日本のメシはうまいっす!

 20代の終わり頃、依頼された仕事の都合でグアム島で一カ月以上の生活をしたことが何回かあったが、そのときだって和食を食べたいなんて思わなかった。スケジュールの関係で3日に一度は、ケンタッキーのフライドチキンが昼食になり、あの暑い太陽の下、溶けて油ギトギトのチキンにはさすがにうんざりしたこともあったけどね。加齢とともにとくに和食好みになった気がする。

 今回のまとめ:ビジネス上の都合もあり、ここには書けないこともあるけれども有形無形にかかわらず収穫の多い旅でした。英語をもっと話せるようになれば尚いい。少しやせたのでこれを機会にさらにシェイプアップを心がけたい。ゲーテは死ぬ前にもっと光を、といったそうだがわたしならもっと世界をというかもしれない。そんな気分に満たされた旅だった。

ポンピドーセンター

朝食:パリのホテル(クロワッサン、ヨーグルト、コーヒー)
間食:シャルルドゴール空港(チキンロースト、コーヒー)
昼食:機内食(牛肉の煮込み、野菜、コーヒー)
間食:機内食(カップラーメン)
夕食:機内食(チキンのクリーム煮、茹で野菜、ケーキ、コーヒー)

 まだまだ息子に見せたいパリの見所はあるのだが、早いもので今日は帰国日。フランス革命のヴァンドーム広場、コリント様式の列柱はマドレーヌ寺院、現代アートのポンピドーセンター、恋人たちがイチャつく夕方のサクレール寺院、ナポレオンのアンバリット、ベンチで寛ぎたかったリュクサンブール公園、ミレー、ゴッホ、ゴーギャンのオルセー美術館、ピカソ美術館、ヴェルサイユ宮殿、髑髏のカタコンブなどなどだ。まっ、好奇心と知的関心があれば後は自分で行ってくれということだ。

 早朝、今日が土曜日というチャンスを生かしてベッドで寝ている息子を残して独りでクリニャンクールのマーケットに出かける。宿泊したホテルが北駅周辺だったので地下鉄を利用すると早い。開いているアンティーク屋も早朝は少なくて10時頃にやっと店を開く。ここも玉石混合でいい物を見つけるにはじっくりと品定めをしなければならない。去年ここで買い付けた20年代の木製洋服架けはすぐに売れてしまったし、グラス、ジャグも人気だった。ただ、やはり価格的には少々お高いので利幅は薄い商売になってしまう。

 さて、ホテルに戻り息子を起こし、朝食を済ませてチェックアウト。タクシーで空港まで行く。飛行機を香港で乗り継ぎ、CX504便で翌日成田に着く予定。空港での待ち時間も入れて合計16時間以上になる。やれやれ。

ルーブル美術館

朝食:ホテル(クロワッサン、ヨーグルト、シルアル、牛乳、フルーツ、コーヒー)
昼食:カフェ・ルシュリュー(フランスパン、ポテト、マッシュルーム、チキンのクリーム煮)
夕食:サンジェルマン和食屋(鴨蕎麦、赤ワイングラス)

 今日はパリに来るとついわたしの足が向いてしまうルーヴル美術館へ息子と一緒に行く。わたしが20代の頃行きたいと思った世界の3大ミュージアムは①ルーブル美術館②メトロポリタン美術館③大英博物館だった。その思いは30歳を過ぎてからまもなく達成したのだが、しかしいつも駆け足で通り過ぎるだけで1日、あるいは2日または3日くらいをかけてじっくりと鑑賞することはいまだかってできないでいる。西洋絵画の鑑賞にとっぷりと長時間浸かっていると頭の中が飽和状態になり、まるでなにかに当ったというか、酔ったというか、そんな気分に襲われるときがある。自分が東洋人であることを意識すると、西洋絵画から放たれる豊饒さといったような気を強く感じてしまうのかもしれない。なので、それらの名作が語りかけてくる饒舌に負けないだけのパワーを意識しながらまたは覚悟しながら絵に立ち向かうことにしている。

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 今回もそのつもりでそれらの名画と対峙した。それでも展示されている作品の前に佇むと、作品のほうでわたしに親しげに話しかけてきてくれる。最初の階段踊り場の、「サモトラケのニケ」はちょっと男っぽく、「おおっ久しぶりだな、どうだ最近は」とか、ラファエロの「バルダッサーレ・カスティリオーネ」の髭のおじさんは、「何かあったらわしに相談しろ」と頼もしく話しかけてくれる。「モナリザ」は無口だが、しかしいつも黙って見つめてくれている気がする。いちばん優しいのが「ミロのヴィーナス」で、無いはずの腕でいつもわたしをぎゅっと抱いてくれる。わたしの店で彼女の複製を売っているから感謝されているのかもしれない。

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 まあ、そんなこともあるかもしれないと思いながら名画を見て回るのも楽しいですよ。ところでわたしの今回のルーブル鑑賞の目玉は、ヤン・フェルメールの「レースを編む女」でした。フェルメールについては最近上映された映画、「真珠の耳飾りの少女」で有名になっているのでご存知の方も多いでしょう。ルーヴルの、「レースを編む女」も例の高価なフェルメール・ブルーが使われていて小品ながら他の絵との差が歴然。光の使い方が優しく、絵を見つめているとこちらに語りかけてくるような気がする。

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 館内の絵をビデオで撮影する。フラッシュ撮影はは禁止なのだが、みんなかまわずフラッシュ焚いてガンガンシャッターを切っている。息子、それ見て「サイテーだな、絵が痛むじゃねえかよ」とぶつぶつ言っている。広大なので全部回るのは無理。館内のお洒落なカフェで食事をするが、料理にハーブが効いていてとても美味しい。

 ルーヴル美術館を出て、メトロでサンポールに移動する。パリ、アンティーク街のサンポールヴィラージュをチェック。昼休みなのか閑散としていて、前回来た時より寂しい感じがする。歩いて移動をする。今が旬のマレ地区の雑貨ショップ、ファッション店などをチェックする。チョイ裏原宿ポイここは、地図を見ながら正確に歩かないと目的の場所を見失ってしまう。日本でもフレーバーティで有名なマリアージュでお茶とチョコレートケーキを注文してひと息つく。イヤーッ、ほっぺた落ちそうで超おススメ。自分用にここだけのオリジナル缶に入った、「アールグレイ・フレンチブルー」を購入する。

 ルイ・フィリップ橋とサン・ルイ橋を渡って、シテ島のゴシック様式の粋が集結されたノートル・ダム寺院へ行く。多くの観光客にまぎれて内部の翼廊南側にある直径13mものバラ窓の内側からステンドグラスの光を通してその美しさを鑑賞する。25年前、初めてのパリで興奮しながら聖堂の前で集合写真を撮ったことを思い出す。セーヌ沿いに出ているブッキストを冷やかしながらサン・ジェルマン・デュ・プレに向かう。

 サンジェルマン教会の裏側にある雑貨店、「フラマン」はわたしのお気に入りショップでパリに行けば必ずよるところ。この辺りも個性的な店が多い。その中でチョイよさげなプチホテルを発見。次回のためにパンフレットを貰う。三ツ星だが価格表を見るとそれほど高くもなさそう。「HOTEL DES MARRONNIERS」。

 近くの名物カフェ、「ドゥ・マゴ」で休憩。ケーキ&コーヒーで道行く人並みを眺めながらのお茶はまるでスクリーンのワンシーンに自分がいるようだ。ただし、残念なことにこの店にいままで女性と一緒に来たことはない。たいていは一人ぽっちで立ち寄ることが多い。いつか好きな人と一緒に来たいもんだと毎回思う(トホホ)。

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 この店は、上階のアパートにそれぞれ部屋を持つサルトルとボーヴォワールが店を書斎代わりに利用していたことでも有名。現在は二人とも仲良くモンマルトルの墓地に眠っている。この墓地には他にも、「赤と黒」のスタンダール、「ナナ」のゾラ、「踊り子」の絵で有名なドガ、映画監督のトリュフォー、「愛人」のマルグリットデュラス、「勝手にしやがれ」ジーンセバーグの墓など多くの有名人が眠っている。数年前に訪れた時にはとても静かで、独りでこの中を歩いて墓巡りをしていると我彼の人生を思い、その深遠に想いを馳せる稀有な時を過ごせた。生きることに疲れた人はぜひお独りでどうぞ。ただしとり憑かれないように用心して(笑)。

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ドゥマゴの店内にはカフェの前身の中国雑貨の店だった名残が


 さて今夜はパリのジャズをと思い、いったんホテルに戻り以前行ったことのあるジャズカフェ、「ピルボケ」に行くが残念なことにバカンス中なのかお休みしている。仕方なくUターンして息子と歩いていくと、カフェ「フロール」の手前で「YEN」と言う日本蕎麦の店に遭遇する。明後日は日本だと言うのに、二人でついふらふらっと入ってしまう。「いらっしゃいませ」の声に我に返る。ぶっきらぼうなパリ人の対応に少々むかついていたので、この声がなんともやさしい響きで耳に届く。やっぱ、日本だよな、と急にゲンキンにもぺらぺらと店の人を相手に饒舌になる自分。

 店の人が言うにはオンワード樫山の100%出資の店舗で今年で5年目だそう。オンワードといえば洋服だと思っていたらこんなこともやっているのね。スタッフ全員感じがいい。「手打ちですか」と聞くと勿論そうですという返事。食べてみるとなかなか美味しい。日本から空輸した水で蕎麦を打つそうで、新そばには間に合いませんが、どうぞ召し上がってくださいという。美味しい蕎麦で、汁はちょっと甘めだが全体的には大満足の世界。こういうときが日本人に生まれてよかったと思う瞬間。

パリへ

朝食:ハロゲイトのB&Bでフルブレックファースト
昼食:パリ・エッフェル塔下のファーストフード(ダブルホットドッグ、コーヒー)
夕食:ショークラブ「クレージーホース」でジントニック2杯

 リーズ空港でレンタカーを返却。空港内でVAT(付加価値税17,5%)の返却手続きを済ませてチェックイン。ヒースロー空港と違って手続き簡単。混雑してくるが周囲は白人が多く我々以外には黄色、黒色、チョコレート色ともに見当たらない。

 パリに向かう。ブリティッシュ・ミッドランド航空(bmi)の飛行機で49人乗りの145便。乗客15人を乗せてフラフラっといった感じで頼りなく離陸する。心配になってパンフレットを見るとロールスロイスのエンジンAE3007と書いてあり、とくに理由はないのだがなんとなく安心する。約2時間半でフランス、シャルルドゴール空港に到着。息子のスーツケースが大きいのでタクシーでギャルドノール駅近くのホテルに向かう。

 荷物を部屋に置くと早速地下鉄、というよりメトロの4号線でオデオンへ、勿論映画館ではなくここは乗り換えの駅で、ここから6号線に乗り換えてエッフェル塔に行く。5時を過ぎていてもヨーロッパの空は明るい。息子のリクエストで来たのだが、塔に上がるのは順番を待つ長い行列を見たとたんにあきらめて、セーヌ川にかかるイエナ橋を渡る。初めてパリに来た20年前に泊まったニッコーホテルから朝、ジョギングでセーヌに沿って走り、エッフェル塔にタッチしてUターンしたことを懐かしく思い出す。あの頃は海外でも朝になるとジョギングをしたりしてメチャ元気だったのだ。

 シャイヨー宮の前で正面にそびえるエッフェル塔の雄姿をビデオに撮る。(そうそう、昨日から写真が掲載出来ないのは持っていったデジカメをコーラで濡らした為に故障してしまったからです。ホントに残念)メトロのトロカデ駅から6号線でシャンゼリゼに行く。

 夜の7時はとうに過ぎているのだがまだまだ明るい空の下、観光客でいつもにぎやかなシャンゼリゼ大通りを歩く。有名カフェ、「フーケ」を右に曲がりジョルジュ・サンク大通りにあるショークラブ、「クレージーホース」へ。ガイドブックによってはストリップショーと書いてある本もあるが決して単なるストリップショーではない。もしそうなら親子でなんぞ来るものか。息子を連れてきたのは理想的とも呼べる女性の肢体と、スポットライトによる光線を使った一種のアートと呼んでもいいような完成されたエンターティメントのセンスと粋を見せたかったからに他ならない。

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 最初にこのショーを見たときの軽いカルチャーショックは今でも記憶している。世界は奥深いのだということを知った瞬間だった。お金さえあれば世界中に用意されている感動も快楽も美食も味わうことが出来るのだ。人生を愉しませるエンターティメントという工夫が存在するのだ。それらを知らない人生を過ごすより、わたしは知りたいし、味わいたい。だったらがんばって自分を向上させよう、今よりももっとよい明日を目指そう、と考えたのだ。20年以上前のことですよ。

 「ムーラン・ルージュ」や「リド」のショーもあれから何回か見たけれど、息子に観せるなら「クレージーホース」のショーのほうが新鮮で程よいショックを味わえるのでは、と思ったが果たしてどう感じたのやら。

 ショーがはねてから、ダイアナ元妃の事故現場近い記念碑に行く。歩いてホンの数分のところにあるアルマ橋のトンネル付近にそれはあり、セーヌを挟んでライトアップされているエッフェル塔をバックに黄金色に輝く炎の形をしているモニュメントだ。周囲の壁にはここを訪れた世界中の人たちの書き込みがあり、ダイアナ人気の一端を垣間見る思いがする。彼女、チャールズ皇太子に見初められて幸せだったのか不幸だったのか・・・。合掌。

カフェ・ベティズ

朝食:B&Bのフルブレックファースト
昼食:カフェ「ベティズ」のアフタヌーンティで美味しいスコーンとハムサンド
夕食:テイカウエイのケバブとNYピザ

 今日は釣りする予定にしていたのだが、明日レンタカーを返却するために車の中に積んで置いた買い付け品を整理することに予定変更する。午前中、B&B前の芝生の上でパッキングを済ませる。ヤマト運輸のヨーク営業所の取次店になっているショップに運び込み輸送をお願いする。昼になったのでわたしのハロゲイトのイチオシカフェ、「ベティズ」に行き、アフタヌーンティを愉しむ。

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 地元の人にも大人気のこのカフェは歴史も古くて、いつも行列しなければ入れないほど。店内には創業当時のセピア色に変色した写真が数枚壁に飾られていて重厚感を与えている。地下にもフロアがあって広い。大きく開放的なウインドウからは花と緑の公園が眼前に広がっていて陽光に照らされて輝いている。ウエイトレスはおそろいの白くて胸の部分にベティズと赤く刺繍されたエプロンを着用していて、サービスも申し分ない。お客の幸せそうな笑顔と満ち足りた表情がBGMになり、注文したアフタヌーンティもたっぷりのクロティッドクリームとジャムが美味しい。超オススメです。
 
 午後、街中のコインランドリーで旅行中2回目の洗濯と乾燥を済ませて、B&Bに戻りシャワーを浴びて休息。テレビでイギリスVSウクライナのサッカーの試合を観る。明日はパリに発つので荷造りをする。夕食はわたしが車で昨日と同じテイカウエイで中華をと思って行ったが休みだったので、となりのケバブ屋でピタパンに挟んだケバブ(串に刺して焙って焼いた羊肉をスライスしたもの)とNYピザを運んで部屋で食べる。

ハロゲイト

朝食:ホテルで(ハム3種、デニッシュパン、フルーツ、オレンジジュース、コーヒー)
昼食:A-1のパーキングサービスで(チキンとポテトにグレビーソース、ダイエットコーク)
夕食:チャイニーズテイカウエイ(チキンとコーンのスープ、五目焼きそば)

 ホテルをチェックアウトしてからホテル前のかわいらしいスーベニール・ショップでセンスのいい小物を少々買い物して出発する。A156とA631が交差するところの街、ゲインズボロのアンティークセンターによりここでも少々買い物をして一路ヨークシャーの美しい街、ハロゲイトを目指す。M-1を北上してリーズを経由してなだらかな農村風景が途絶える頃、折からの霧雨で洗われた緑輝く森の中の街、ハロゲイトに到着する。

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 街のインフォメイションセンターで紹介してもらったB&B、「COPPICE」にチェックインする£118(二泊)。感じのいいご夫婦でチャールズ&ジルと名乗る。奥さんのジルはイギリス美人で笑顔が素晴らしい。このB&Bには2泊したがジルが身体を休めているとこを見たことがないほどの働き者(スマートで明るくて働き者の奥さんっていいなー)。さて、街に繰り出そう。以前息子がここの語学学校に通うためホームステイを(一年間)していたので街中のことは彼もわたしもよく知っている。

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 イギリスでもかなりの裕福な住民が多いこの街は、全体的におっとりとしている感じでアンティークショップにも高額なものが並んでいる。ガイド本の「地球の歩き方」で、この街はこう紹介されている。「ハロゲイトは小さな村だったが、18世紀に医者のティモシー・バイトが、硫黄と鉄分を多く含んだハロゲイトの水が難病を治癒すると公表して以降、王侯貴族たちがこぞってこの地を訪れるようになった。ドイツのバーデン・バーデンや、イタリアのモンテカイーニのような高級温泉保養地として発展し、トルコのハマム(浴場)を模した大きな浴場も造られた。現在も四季折々の花々にあふれた、ヴィクトリア朝時代の整然とした美しい町並みが広がる。優雅な町の姿は健在だ」

 あれっ、そういえばここにも「ODEON」があったよな、と立ち寄るとマット・ディモンの「ボーン・スプレマシー」というのを上映している。昔、ここで十回以上は映画を見たよ、という息子を強引に誘って連続3夜の映画鑑賞とする。わたしもスキですねえ。ただし映画は大正解で、記憶喪失になった元アメリカの最強特殊工作員が自分探しと恋人殺しの犯人探しとの二股テーマで世界中を駆け巡り、その正体を見届けるというお話。おもしろい!カーチェイスも今まで見た映画の中で一番のスリルでおもわず手に汗握る。マット・ディモンもはまり役で封切りになったら是非どうぞ。

 帰り道の途中で、チャイニーズテイカウエイ(イギリスの持ち帰りファーストフード)に立ち寄り、好きな中華をチョイスしてB&Bで食べる。たっぷりと量もあり、温かくおいしい。ほぼ世界中の街でこうして中華料理が食べられると言うのも、華僑のおかげだ。

ニューアーク

朝食:デニッシュパン マッシュルーム フルーツ 焼きトマト コーヒー
昼食:ニューアーク会場内スタンドカフェで「Pukka Pie」なるものを
夕食:パブで(ローストビーフ サラダ ギネスビールをハーフパイント)

 今日は昨日までの主催者と変わって別な主催者によるイギリス最大のアンティークフェアへ。朝、ホテルで食事を終えて車で向かう途中、昨日までの3日間の会場跡を眺めながらその近くの会場に急ぐ。バイヤーデイなので入場料も一人£20と少々お高い。世界各国から業者が買い付けに来ており良い天気のせいか朝早いにもかかわらずかなりの賑わいを見せている。

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 いつものシッパーテントをのぞくと早くも買い付けした品物のチェックをしている日本人業者がいる。アーサースワローの会場でも顔を合わせていたご夫婦だが、長崎から来られたとのことでさすが気合の入れ方が違う。わたしを見て「焼けましたねー」と同情されるが、その通りわたしの腕は火傷状態で腕時計がはまらないほどパンパンにむくんでいるし、顔はと言えば茹でダコ状態。昨日ブーツの薬局で買った塗り薬を塗ってはいるが治まらない。帰国をする頃には皮が向け始めるだろう。

 早朝から夕方5時までびっしりと会場内で買付仕事をして(息子がよく手伝ってくれた)、二人とも疲労困憊してホテルに戻る。それでもシャワーを浴びてベッドの上でうとうと、ごろごろしていると疲れもとれて(若いネ)、今夜も観ようぜ、と息子を誘いパブでの食事方々昨夜のオデオンに出かける。館内のロビーに貼られているポスターを眺めて、今夜はこれっとばかりに決めて、「キャットウーマン」と告げるが受付のイギリス女性、解らないらしく、「カトマンカトマン」と訳のわからないことを言う。注意深く聞いているとどうやら、「キャットウーマン」を「カットマン」と発音しているらしいと理解して了解。

 映画のほうはなんと、「ハルベリー」が主演で彼女のフアンのわたしはうれしい。アカデミー賞をとった、「チョコレート」はテーマが重かったが、ハルベリーのすっぴんでの演技が上手くて絡みのシーンなど生唾モノ。「007」ではがらりと違った面を魅せてくれたが果たしてこの映画は?日本でのコピーにはこうある。

 『人気アメコミシリーズ「バットマン」にたびたび登場する“キャットウーマン”を主人公に、オスカー女優ハル・ベリーが多くのスタントに挑んだアンチ・ヒーロー・アクション。「ヴィドック」のダークで美しい映像が目を引くピトフが監督を務め、ベンジャミン・ブラットやシャロン・ストーン、ランバート・ウィルソンらが出演。女性の持つ2面性を見事に演じ分けたハル・ベリー演じるペイシェンスとキャットウーマンのファッションに注目』

 さて、観終わっての感想はと言うとまあ、原作が劇画だしストーリーに無理があるのは仕方がないとしてハルベリーフアンには楽しめる内容でしょう。でも、彼女にはこういうタイプの映画ではないもっと違った役の映画のほうが向いていると感じた。

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リンカーンのキャナルボート

朝食:ホテルで(イギリスパン カットフルーツ ハム ヨーグルト コーヒー)
昼食:スパゲッティ・ボロネーゼ シーザーズサラダ テラミス コーヒー
夕食:街に一軒しかないマクドナルドでチーズバーガー

 今日はフェアの会場には行かずに気分転換のためにリラックスする日と決める。息子と二人、ゆっくりと起きてから、午前中は近くにある、「ミュージアム・オブ・リンカーンシャー・ライフ」に出かける。ホテルから歩いていくが、イギリスの家はそのほとんどが石か、レンガで外壁を作っていて樹木の葉が茂る箇所ではその色の対比が美しい。歴史を感じる家のたたずまいや、古いけれども使いこなされて来た道の風情がとても気持ちを落ち着かせる。大都市は別としてもこうした地方で新築されている建造物を見る事がほとんどない。だからなのか、ミュージアムが住宅地の中にあってもまるで違和感なく周囲の風景に溶け込んでいる。

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 ミュージアムの中は昔の庶民の暮らしぶりがコーナーごとに展示されていて、さしずめ日本なら温泉街あたりによくある民芸館といったところかもしれない。が、そこはイギリス、芸が細かく当時の生活を再現しているが、小物類がすべて本物のアンティークで医薬品の箱やら瓶、食品の缶、お菓子の箱、ジュースの瓶、布、籠、農具、キッチン用品など見ているだけでかっこよくて楽しい。中庭には一次、二次の世界大戦のグッズも多い。

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 もっともこのリンカーンという街は歴史も古く、紀元一世紀頃にローマ軍からの侵略を防ごうとロンドンから軍隊が駐屯していたようで、その頃の遺跡も多い。街の一番高いところに建っているリンカーン城は周りを高い塀でぐるりと囲まれており、塔のてっぺんまで登ると360度遠くのほうまでぐるりと見渡せる。中央の芝生はゴルフ場のフェアウエイのように美しく整えられていて、そこを囲むように花々が色とりどりに咲き誇り、木陰で気に入りの本など読んで一日過ごしたい気分。

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 城を出て両側に可愛い店が立ち並ぶ石畳の坂道を下って街に出ると、「Brayford Pool」と呼ぶ小さな運河に出る。去年、地図を見てぜひ乗りたいと思っていた小さなボートトリップがあり、時間もタイミングもよく、ちょうど来たボートに飛び乗ることが出来た。上の写真がそのときの模様だが片側に船がずらりと浮かんでいるこれがここを住居にしている人たちの船上の家。そこでは子供たちが遊んでいたり、釣りをしていたり、ペンキを塗っていたりとざまざまな暮らしぶりなどを眺めながら約40分くらいの小トリップを愉しめた。近くで白鳥が群れていた。

 このキャナル(運河)に面したイタリアンレストランでランチ。隣に映画館、「ODEON」を見つけて夜になったら観に来ようと思いプログラムをもらってホテルに戻る。
 
 部屋で寛いでから再度出かけて、マクドナルドで軽く食事をして「ODEON」へ。観る映画を息子と相談して、「アイ・ロボット」に決めて館内に入るとかなりの入場者がいる。ストーリーはかなり荒唐無稽だがSFなんだし、ウイル・スミスカッコいいし文句無く楽しめる。息子と映画を観るなんて何年ぶりだろう。

 帰国してから、この映画の紹介をネットで見るとこうある。『ウィル・スミス主演のSFアクション、「アイ・ロボット」(アレックス・プロヤス監督)の公開に先立ち、共演のブリジット・モイナハンが来日し、7月22日、東京・新宿のパークハイアット東京にて記者会見を行った。SF界の巨匠アイザック・アシモフの「われはロボット」にインスパイアされて製作された本作は、「人間に危害を加えてはならない」などの“ロボット3原則”の下、人間とロボットが共存する近未来を舞台に展開されるアクション・スリラー。

 では、「ヴォーグ」など一流ファッション誌で活躍してたモデル出身の彼女にとって、女優としてのキャリアを築いていくのに必要な“女優3原則”とはなんだろう? この質問に対しモイナハンは、「女優はもてはやされる存在ですが、そこに甘んじてしまわないこと。家族や友人を大切にすること。そして、映画のプレミアなど友人をお祝いする席ではお酒を飲まないこと。飲むと大胆になってしまうので(笑)」と語った。9月18日よりロードショー』 とある。もう、観ちゃったモンね(笑)。

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ゴーストウォークツアー

朝食:昨日と同じ(フルブレックファースト+バナナ)
昼食:会場内テント食堂で(ハムステーキ、ポテト、レタス、コーヒー)
夕食:ビール、NYサラダ、子羊のロースト(320g)、ガーリックポテト、レモンシャーベット
 
 朝、疲れていたのかさすがに7時には起きられず8時に起きる。ホテルで朝食を済ませ、会場へ行き、4時30分まで昨日と同じ買い付け行動。終日会場内をあちこちと動き回り、手際よく仕事を進めて、会場を出てホテルに戻る。夕方とはいえ、時間も早いせいかホテルの周りもイギリス人やらアメリカ人やらの観光客で賑やか。

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 このリンカーンの街中には歴史のある古い街だけあって由緒ある建物も豊富。黒いマントを羽織った女性を先頭にやってるやってる「ゴーストウオークツアー」、観光客がぞろぞろ後をついて街角のいかにもの箇所で人垣を作りマントの説明を受けている。いわくこの場所で城に幽閉されていた城主が首吊りに遭い、その恨みで夜な夜な出るのです、なんてなこと言っている(に違いない)。

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 ホテル一階の毎朝朝食をとっている食堂は今日は結婚式の披露宴に使われていて正装したイギリス人参列者役100人くらいのパーティーが開かれていて華やか。新婦は美しいのに、新郎はちょっとにやけてチャラチャラしている感じ。早く尻に敷いてしまえこんな男、と訳のわからない気分(チョッと疲れているナ、私は)。

 何しろこの国の離婚率は先進国中かなりの高率なのだ。まっ、育ちも、人格も違う男女が良き家庭人として長い人生を共に生きていくことはそれだけでもなかなか大変なこと。文句つけないで「おめでとう」の言葉を贈りましょう。


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アーサースワローショー

朝食:ホテルのフルイングリッシュブレックファースト
昼食:会場内の屋台で(ホットドッグとコーヒー)
夕食:オリンピックの開会式をテレビで観てたら食べ逸れてしまう

 早朝、アーサースワローショーに出かける。終日このフェアの会場で買いつけ。といってもなかなか大変な作業で、会場になっている場所は広すぎて最初は自分がどこにいるのかもさえわからない。しかもガンガン照りつけるきつい陽射しに外に出ている肌は真っ赤に日焼けをして頭くらくらする。買ったものを会場外のシッパーと呼ばれる輸出業者のテントに両手が一杯になれば運び、一点一点に価格とわたしの名前と番号を書いたラベルを貼る。それから購入品のリストを英語で作るという通関のための作業をしてから、簡単に梱包をして箱詰めする。

 きちんとした梱包は業者がロンドンでやってくれるのでいいのだが、それまでの間に購入したグラスやら、皿やらが割れないかと日本人の細かい神経で気を配る。今回のショーも日本人の業者の人たちをかなり多く見かける。結局夕方5時まで会場にいてホテルに戻る。ねえ、大変でしょう?こんなこと好きでなけりゃ出来ないよ。しかも、この労力プラス輸出業者の手数料、配送費用、関税、日本での受け取り業者への手数料と自分の希望する場所までの配送料。保険。そして最終的には自身の販売するショップの経費。

 だもの、日本でアンティークが高いのも頷ける。それなのに不思議なもので使い古したスコップ一本、誰が使ったかわからないようなグラスひとつ、ところどころ剥げて錆びているホーローの品、素敵な絵付けのされたC&S。これらをじっと眺めているとだんだんこれらの持つ味というものが見えてくる。新品のほうがはるかに安いとわかっていても、今手にしているこの時代を経て生きてきた道具やら工芸品やらのほうに惹かれる。たまらない魅力を感じるのだ。下右のディスプレイなどすべて買って帰りたいほど素晴らしい。

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 さて、どろどろになってホテルに戻りシャワーを浴びてから、たまった洗濯物を持って足を引きずるようにして街外れのコインランドリーへ出かけて洗濯。済ませてホテルに戻りテレビをつけるとオリンピックの開会式。何気なく観ていたら疲れもあるのだろうが食欲もなく外に出かけるのも億劫なのでこのまま寝ることにふたりで決定。気が合う。

フォックス・コテージ・アンティークス

朝食:B&Bでフルイングリッシュブレックファースト
昼食:アリスのカフェと勝手に呼んでいるお気に入りのカフェでサンドイッチと紅茶
夕食:高速のサービスエリアで(チキンのソテーと付け合せの新じゃが、コーヒー)

 去年もこの街に宿泊した。理由はここにはわたしのお気に入りが3つあるのだ。ひとつは、お手本にしたいアンティークショップ、「フォックス・コテージ・アンティークス」の存在。いつもきちんとスーツを着用して、髪の毛を梳かして眼鏡をかけているおじいさんが主人のこのショップは、この店ごともって帰りたいほど素敵。置いてある商品も好きだし、ディスプレイも良い。わたしがやるならこんなアンティークショップが目標。

 ふたつ目はわたしが勝手に「アリスカフェ」と呼んでいる小さな可愛いカフェの存在。店内に入ると暖炉があり、その周りの壁の棚にカップやらぬいぐるみなどが置かれている。それらを売ってもいるが何よりいいのはこの店の気取らないカフェメニューだろう。手作り感があり、寛げる。しかも、こんなカフェがやりたいナーというインスピレーションを得られる。

 みっつ目は、小じんまりとしたこの古い街自体の佇まいが好き。センスのいい雑貨屋さんから土産物ショップ、アンティークショップが多く、教会前の芝生に残された、雨風に晒されて良く見なければ錆びついてわからないほどだが昔のギロチンまでもが可愛い。

 B&Bのチェックアウトを済ませてから、「フォックスコテージ・アンティークス」のおじいさんのところでかなりの量の仕入れをする。昨日と同じ小雨が降り出してくる。外に出て向かいのボトル関係の雑誌に記事まで書いているアンティークショップで医療用のアンティークボトルを少々ゲットし、作られた年代やら使用方法やらの詳しい説明を受ける。

 近くの村、モートン・イン・マーシュに向かう。村の中心、ハイストリートにいくつか並んでいるドアのなかでペパーミントグリーンのドアがあればそれがカントリーな風景を描いた絵で日本でも有名なレズリー・ホームズのギャラリー「ハビー・ハウス」だ。見つけはしたがギャラリーを拝見するには予約が必要だった。独りで絵を描き、ギャラリーを運営しているので余計な接客に時間をとられたくないのだろう。仕事の邪魔はしたくないので訪問は次回のテーマとする。

 さて、いよいよ高速M-1に乗り一路リンカーンシャーを目指す。2時過ぎに出発してリンカーンの街に着いたのが6時過ぎていた。途中持って行ったCD「サザンオールスターズ」2枚組みと6代目「古今亭志ん朝」の聴きまくりで事故にも遭わずに無事だった。曲を聴きながら鼻歌でふんふん言っていると眠くはならない。「勝手にシンドバット」「唐辛子屋政談」「いとしのエリー」「寝床」「夏をあきらめて」「おかめ団子」「MISS BRAND-NEW DAY」「酢豆腐」「エロティカ・セブン」「百年目」「真夏の果実」「鰻の幇間」ってね。

 チェーンの「THE WHITE HART HOTEL」を見つけてチェックインする。窓を開けると目の前に堅牢な石造りの聖堂「カテドラル」が立ちはだかっている。夜はライトアップされていてその景観たるや荘厳そのもの。7時にゴーン、ゴーンと鐘がなる。日産のコマーシャルか?(いや、別に・・)
 
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 テレビで双頭の動物特集(つまり頭が二つあるのね)をやっていてアルビノの蛇、亀、牛、犬、羊など続々登場でやはり最後に人間も出てきて、何百年もの前の鐘の音と同時にこんな番組観ているとチョイ気がおかしくなりそう。しかもホテルの隣が「ゴーストウオーキングツアー」(エーと、つまり幽霊の出るとこ巡りね)の出発場所でいかにこの辺りの歴史が古いってことの証拠。「イギリス人ってこういうの好きなんだよなー」とは息子の弁。

ストウ・オン・ザ・ワォールド

朝食:スモークサーモン、パン、スクランブルエッグ、コーヒー
昼食:「トールゲート・ティーショップ」で大きめな手作りスコーンとたっぷり紅茶
夕食:スコティッシュステーキ、マッシュルーム、フライドポテト、サラダ、ギネスビール

 モーテルを7時半に出てバースに向かう。去年と同じ駐車場にと思ったが、雨の心配もあり、屋内の駐車場へ車を止める。紀元前11世紀頃ここに温泉を発見したローマ人が造った浴場跡の博物館や、18世紀後半に貴族たちの住まいとして建てられた114本のイオニア式円柱の並ぶ豪壮なイギリスの中でも最も美しいとされるロイヤル・クレッセントや、ジェーン・オースチンの住居跡などは去年見学したので今回はひたすら水曜日開催のアンティークマーケットに向かう。

 マーケットは期待していたほどではなかったが、それでもいくつかの良いものはゲットする。常設のバートレッドストリートのアーケードのほうに良いものがあり、双方でかなりの物を収穫する。朝食はこのマーケット前のシーフードレストランで摂ったが白木で編んだ籠に入ったほかほか焼き立てパン、新鮮なスモークサーモン、ジャムにママレード、バターともにすごく美味しい。

 午前中でバースを引き上げるが、いつもながら美しいこの街を後にするのは後ろ髪引かれる想いがする。A46でコッツウオルズに向かう途中のM4手前にあるティーハウス「トールゲート・ティーショップ」で昼食。店の裏側に小さな庭がありテーブルもいくつか出ているのでそこがいいとばかりに腰掛けるが、キッチンの中にいる女子高校生のアルバイトだろうかキャアキャア言ってなかなか注文をとりにこない。どうしたんだろうと思い周囲を見渡すとぶんぶん蜂が跳びまわっている。ははあ、これだなと思い席を店内に移す。

 後で泊まったホテルのテレビで知るが今年のイギリスは蜂が例年よりも2倍多く発生しているとのこと。しかもコーンウオール地方の洪水も(濁流に取り残された人たちの救出場面を幾度なく映していたが)自然界はここのところちょっとおかしい。ところで話は変わるがイギリス人の若い子は男女ともに物凄く美しいと思う。ティーをテーブルに置いていくときなど真近に顔を見るときがあるが、肌は質のいいバターを溶かしたようだし唇も透き通るようなピンクでしかも睫毛も長く瞳も大きい。わたしなどにはため息の出るほど美しい生き物として見える。ところがある時期を過ぎると様相はかなり違ってくる。例外は勿論あるけどね。

 アンティークの家具が多い街、テットベリーで白と空色が美しくペイントされたブックシェルフを購入する。ペイントの状態がなんとも言えずに輝いているようでひと目で気に入る。70×50と30×35のミラーで£58。サイレンセスターの村にあるアンティークアーケイドでさらにいくつかのお宝をゲット、その後ストウ・オン・ザ・ウオルドへ着く。お気に入りのアンティークショップ近くのB&Bへチェックイン。写真にあるようにフランス製のアンティークカラフに入ったブランデーが粋なグラスと共に用意されている(おしゃれ)。

 近くのイギリスで最も古いと表示してある(幽霊が出るほどと、ギネスに載っているそう)インのパブで夕食。手の平ほどのマッシュルームがソテーされてきたが美味しかった。


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アン・リンガード


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朝食:ホテルで(チーズとハムのオープンサンド、紅茶)
昼食:ライの街で(フィッシュ&チップス、ダイエットコーク)
夕食:ハイウエイのトラベルロッジ(チキンロースト、コールスロー、ダイエットコーク)

 昨夜チェックインの時に、明日の朝の飲み物を尋ねられたので、7時にコーヒーと答えておいたら今朝7時ジャストにポットに入ったコーヒーが部屋に運ばれてきた。窓を開けてドーバー海峡から運ばれてくる爽やかな風を部屋に入れる。気分のいい朝。テレビを見ている息子を部屋に残して一人で小雨降るライの街中を散歩する。ホテルを出て美しい坂道をいくつか曲がると、街一番の小高い丘にセント・メアリーズ教会が現れる。12世紀頃から存在したようで現在の建物に完成したのは18-19世紀といわれる。教会の周囲に花咲く小道と小さなB&Bがいくつかあり、次回はここに泊まろうと思いちょうど玄関にいたご主人にパンフレットを貰う。

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 教会からハイストリートに向けて真っ直ぐに向かう途中のカフェ「フレッチャーズ・ハウス」で、昼にビクトリアンケーキとお茶をと思っていたがあいにく本日は休業とある。これも次回へのお楽しみ。近くに作家ヘンリー・ジェームスのラムハウスがある。ハイストリートを抜けてホテルに戻る。食後、チェックアウト。

 「アン・リンガード」に行く。さすが高い天井で教会だった頃を偲ばせる。広い店内は多くのアンティークで埋められていて地元の客もちらほら。数個の買い物籠に商品をゲットする。途中でアン・リンガードさんご自身も出てきて親切にもリペアルームに続くストックルームを案内してくれる。そしてよろしかったらこちらの品物もどうぞと言い、今はセールをやっているのでお安く出来ますと言う。いいタイミングで良かったと喜びかなりの量を仕入れる。途中昼になったのでアンさんの教えてくれたフィッシュ&チップスの店での食事を挟んで都合4時間半ほどいたことになる。別れ際、握手をしながら今度来るときは前もってメールをしてくださいねと優しくおっしゃる。いい感じの人。

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 3時近くになってしまったのでイーストボーンのビーチヘッドやセヴンシスターズの観光をパスして一路バージニア・ウルフ終焉の地、ロドミュルのMonksHouseを目指す。残念なことに到着したのが遅かったので閉館していた。塀の外側からのぞき見させてもらう。たしかに、周囲は品のある落ち着いた村の中の別荘地と言った趣で外観や庭からの眺めで彼女がお気に入りNo,1だという理由が少し理解できたような気がした。

 高速を乗り継いでM-4へ。途中通ったセルボーン村の蜂蜜も時間が遅くて買えずに結局、夜の9時過ぎに日本で言うところの高速パーキング上のモーテルにチェックインする。


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